
次世代につなぐ伝統料理
関東では、黒豆、数の子、ごまめ(田作り)を、関西では、叩きごぼう、数の子、ごまめを祝いの三つ肴とします。
黒豆は色が黒いことから、野良に出て働く田夫の健康と勤労を意味するといわれます。
数の子は、子孫繁栄の縁起の良い食物。
ごまめは、カタクチイワシを生のまま乾かしたもので調理します。
五万米の文字を当て、米の豊作祈願の意味を持ちます。
「田作り」の名もこれに因んだもので、カタクチイワシを肥料にすると豊作になるといわれます。
祝い肴三種を羽子板膳にのせてみました。
<黒豆>
材料
・黒豆 2カップ・水 6カップ
・重曹 小さじ2/3
・砂糖 240グラム
・塩 小さじ1/3
・醤油 大さじ2
作り方
1.黒豆は水で洗って鍋にいれ、分量の水と重曹を加えて一晩おき、もどす。2.鍋をそのまま中火にかけ、煮立ったら弱火にして落し蓋をし、
柔らかくなるまで煮る。
アクが出たらていねいに取り、途中で煮汁が少なくなったら水を足す。
3.2に砂糖を2〜3回に分けて加え、塩と醤油も加えて火を止めて、
一晩おいて味を含ませる。
4.翌日、豆と煮汁を別にし、煮汁を2/3量くらいになるまで煮詰め、
再び黒豆と合わせる。
※黒豆は、指で軽くつぶれるくらいの柔らかさになってから調味する。
調味料を加えてしまうと、いくら煮てもそれ以上は柔らかくならないので注意する。
<数の子>
材料(4人分)
・塩数の子 200グラム・だし 3/4カップ
・みりん・酒 各大さじ1
・削りかつお 1/4カップ
作り方
1.塩数の子はさっと水洗いし、塩少量を加えた水に20分くらい浸けてから、表面の薄い皮を取り除き、しばらく水に浸ける。
2.塩気が少し残る程度に塩抜きをした数の子を一口大に切る。
3.水分を拭き取った数の子を出し、みりん、酒、削りがつおを煮立たせて、
漉して冷ましたつけ汁に2〜3時間つけ込む。
※数の子は塩気によって、浸水時間を加減する。塩気の強いものは薄い塩水に浸けると
はやく塩が抜ける。薄皮は丁寧に除かないと生ぐさみが残る。
<ごまめ>
材料
・田作り 50グラム・砂糖 大さじ1
・みりん 小さじ1
・醤油 大さじ1
・水 大さじ2
・酒 適量
・サラダ油 2〜3滴
作り方
1.田作りは乾いたふきんできれいに拭き、ゴミを除く。2.1を焙烙かフライパンで焦がさないようにいり、半紙の上に広げる。
3.フライパンに砂糖、醤油、みりんを入れて弱火にかけ煮詰め、全面に
泡立つくらいになったら酒とサラダ油を加え、2の田作りを手ばやく
混ぜて調味料をからめる。
4.バットなどの平たい容器に広げて冷ます。
※田作りはよくいってから調味料をからめるのがポイント。
<お正月の盛り付け>
日本の食器の意匠は季節感に富んでいます。
一月の我が家では、キッシュやゴマ団子、サンドイッチなども羽子板膳に盛り込み、食事を楽しみます。
口取りは、半月盆に前菜風に盛り合わせてみました。
