2012年08月02日

ゴーヤーの佃煮

ゴーヤの佃煮
グリーンカーテンがくれた贈り物(食材王国みやぎ8月の地産地消メニュー)

 東京電力福島原発事故以来、夏のエコライフとしてグリーンカーテンがメジャーになってきました。
中でもゴーヤ―のグリーンカーテンは、ご近所さんのあちこちで目にします。

『ゴーヤは、どうも苦手』な夫は、昨年まで『よしず』でしのいでいましたが、こうして美味しい保存食がつくれるようになって今年はゴーヤーのカーテンに初チャレンジです。

たっぷり実るゴーヤ―は、チャンプルーだけでは食べきれるはずもなく…
そんな方々のお役にたちたいと試作を重ねました。
味のベースは当サイトで現在人気No.1の『きゅうりのピリ辛佃煮』
一度食べたらやみつきになりますよ(^_^)v

南国育ちの夏野菜として一世をフウビしたゴーヤーは、みやぎの産直市場にもしっかり定着しています。
グリーンカーテンとして自宅で作る夏野菜ならば、立派な地産地消ではないでしょうか?!
だまされたと思って是非お試しあれ

◇ゴーヤーの佃煮
ゴーヤーの苦みを苦手とする人でも食べやすく、どこか懐かしいお袋の味のように仕上がっています。
下処理の方法をいくつか試してみましたが、塩ゆでよりも塩漬けの方が程良く食感が残るのでお勧めです。
南国育ちのゴーヤーと相性の良い黒糖の風味が旨さをアップしているようです。


塩漬けの材料
 ・ゴーヤー(大)  2本/500g(種と中わたを除く)
 ・旨塩       10g

塩漬けの方法
 1.ゴーヤーは上下の硬いところを少しだけ切り落として、縦半分に切り、
   スプーンなどで中の白いワタを丁寧に取り除き、4〜5mmの幅に切る。
 2.大きめのボールに上記のゴーヤーを入れ、全体に旨塩を振りかけて全体にまぶす
 3.半日から一晩重石をのせて(漬物器も便利)水分を十分に出す

佃煮の材料
 ・唐辛子   2〜3本
 ・酢     100CC
 ・砂糖    40g
 ・黒糖    40g
 ・みりん   50 CC
 ・しょうゆ  75 CC
 ・生姜    1/3パック
 ・炒りゴマ  大さじ2杯
 ・塩昆布   20g
 ・削り節   2〜3袋(小袋)

作り方
 作り方の基本は、きゅうりのピリ辛佃煮と一緒です。
 1.塩漬けしたゴーヤーの水分を十分に切っておく。
 2.鍋に酢と砂糖類とみりん、唐辛子千切りにした生姜を入れて沸騰させながら
   砂糖類を煮溶かし汁が半量になるまで煮詰める。
 3.水分を十分に切ったゴーヤーを入れて味をなじませ、汁気がなくなるまで
   炒り煮して十分に煮詰めてから炒りゴマをまぶして火を止める。
 4.蒸気が溜まらないように鍋のフタを半分ずらして常温になるまで冷ましたら
   削り節と塩昆布を全体に絡めて出来上がりです。

保存
 〇 冷蔵庫で1週間は保存できる常備菜です。
 〇 冷凍も可能です。ジッパー付き保存袋に入れたら空気を抜いて冷凍し、
   常温でもどしてお召し上がり下さい。


【ゴーヤー】
resipi-120802-2.jpg 和名の「ツルレイシ」は、蔓性の植物体に実るレイシ(ライチ)の意味であり、果肉が苦いため「ニガウリ」とも呼ぶ。農学・園芸学ではツルレイシを用いることが多く、生物学ではニガウリを用いることが多らしいが、「ゴーヤー」は本来、沖縄本島での呼び名で、沖縄料理ブームの影響もあり、全国的に「ゴーヤー」または「ゴーヤ」と認知されるようになった。
「ゴーヤー」といえば、「苦い味」を特徴とするが、その健胃効果は明らかで、夏バテ防止効果も大きい。
更に健康的な成分も様々に認められ、研究が進められている。




【涼しげな影をつくるゴーヤ】
resipi-120802-3.jpg ゴーヤーのカーテンは、明るい緑色が涼やかで、内外の温度差は3〜5度もある。比較的病害虫に強く、鮮やかな緑色が保たれ日照と気温と十分な水さえあれば、収穫が得られ、家庭菜園の作物にも適している。2010年前後から緑のカーテン(グリーン・カーテン)と呼ばれる日除けのために栽培されることが多くなっていた。そして2011年3月の東京電力福島原発事故により夏の節電が社会現象となった事に並行して認知度は高まり、我が家のご近所さんでもあちこちで窓辺に栽培されている様子を当たり前のようにみかけるようになった。
育ててみると日に日に大きくなるゴーヤーの実を朝一番で見守るのが楽しみになりますよ。



佐藤 綾子

posted by 料理 レシピ at 10:00| みやぎの地産地消