
みやぎの復興の味わい(食材王国みやぎ5月の地産地消メニュー)
やっと気温も上がってきて、冬眠していた身体も動き始める季節には、のど越しも爽やかな冷製パスタで程よい刺激を与えましょう。
イタリアンは難しいと思っている方も多いかもしれませんが、決してそんなことはありませんよ。
特に冷製パスタは具材を予め作って準備しておけるので、多少手際が悪くても全く関係なし!パスタも細目を使っているのでもはや時短料理といってもいいでしょう。
使い勝手のいい新玉ネギとの相性も抜群で、ついつい食べすぎちゃいそうで〜す♪
いや〜薄着の季節は要注意ですね(笑)
材料(2人分)
・銀鮭刺身用(腹身) 120g・新玉ネギ(中) 1個
・塩 適量
・コショウ 適量
・白ワイン 小さじ1
・酢 大さじ1/2
・日本酒 100cc
・水 100cc
・パセリ 一枝(生が無ければドライでも可)
・フェンネル(鮭に合うハーブ) 一枝( ‘’ )
・カッペリーニ(極細のスパゲッティー) 160g
・エクストラバージンオリーブオイル 小さじ2〜3
・サラダほうれん草 適量
・いくら 適量
下処理
* 美味しく作るためには、ここが大事なポイントです。-1 銀鮭は食べやすい大きさに切り、塩をやや多めに振りかけ全体を混ぜ
10〜20分ほどおき、水気をペーパータオルでしっかり拭き取ります。
-2 次に日本酒と水を合わせた中で洗い、ザルにあげて水気を切ったら、
更にペーパータオルで丁寧に水分を拭き取ります。
準 備
○新玉ネギは繊維に沿ってスライスし、軽く塩を振ってしんなりさせておきます。○パセリとフェンネルは硬い茎を取り除き、みじん切りにしておきます。
○サラダほうれん草は洗って水気を切って冷やしておきます。
作り方
1.新玉ネギの水気を絞り、大きめのボウルに入れておきます。2.刻んだパセリ、フェンネルも@に加えます。
(ドライハーブを使う時は控えめに加えましょう!)
3.下処理した銀鮭に酢大さじ1/2を加え、軽く締めてからAのボウルに入れ
全体を混ぜ合わせ、白ワインも加えて混ぜあわせておきます。
4.味見をしてから塩・コショウし、マリネだけで食べる時よりやや濃い目の
味に整え、冷蔵庫で1時間ほど冷やしておきます。
5.Cのマリネが充分に冷えたら、パスタの準備に入りましょう。大きめの鍋に
2L程度のお湯を沸かし、多めの塩(味見をして塩気をしっかり感じるくらい
まで)を加え、表示されている時間通りにパスタを茹でます。
(冷製パスタは茹で上げてから冷水で締める為、濃い目の塩と長めの茹で
時間が必要です。)
6.茹で上がったらたっぷりの冷水で充分に冷ました後、滑りを取るように
洗います。
7.充分に冷えて締まったらしっかり水気を切り、ボウルにあけて味見をして、
薄いようなら軽く塩で味を整えておきます。
8.パスタがくっつかないようにオリーブオイルをかけ全体を混ぜ合わせ、
冷やしておいたCのマリネに加えて和えます。
9.冷やしておいた器に盛り付け、いくらとサラダほうれん草を飾れば
出来上がりです。
お好みでオリーブオイルと粗挽きのブラックペッパーをかけても美味しい
ですよ。
* マリネを前日に作っておけば、パスタを茹でるだけであっという間に作れます。
【みやぎの銀鮭】

〜 2011年 震災の後に… 〜
昨年は出荷目前だった銀鮭が東日本大震災の大津波によって養殖施設が壊され、全てが流出してしまった為、宮城県産の銀鮭は口にすることができませんでした。
震災前は養殖で育つ銀鮭が青森県で水揚されることはなかったそうですが、あの大津波によって流出した銀鮭は、岩手県の宮古市で水揚げされたり、遥々青森県まで辿り着き水揚されたりしたのでした。
本来なら、みやぎで育つはずだった銀鮭だということを青森の方もご存知だったのでしょう。
その銀鮭でハンバーガーを作って販売し、売上金を義捐金として寄付されたというニュースを見たときには思わず涙が溢れました
あまりの惨劇に茫然自失だった養殖関係の方々も、前に向かって進む力をもらったのかもしれません。
〜 2012年 復興しています 〜
今年の春先は本当に雪も多く、更に気温の低い日が続いた為、まだ魚体は小さめだそうですが、女川町や南三陸町など少しずつ水揚が始まったと聞きホッと一安心しました。
そこで、関係者の方に石巻管内の銀鮭養殖状況伺ってみました。
銀鮭養殖の経営者自身が減ったことや再開できても養殖の施設数が減ってしまった事により生産量は震災前の7割まで回復しているそうです。
この回復は、素晴らしい!!
としか言いようがなく、あの大参事の中『銀鮭の稚魚が生き残っていた事』『日本全国に留まらず世界各国の方々のご支援を頂いた事』そして『どんな困難にも負けない漁業者の方々の男気』によるものでしょう!
私たちもみやぎの銀鮭をより美味しく!を合言葉に更なる復興を願いつつ微力ながら応援し続けたいと思います。
【あとがき】

今年も銀鮭は難しいのかもしれないと思っていたのですが、さすが東北魂の海の男達!
震災前には及ばないものの、みごと復活を遂げた姿は本当に凛々しい。
女川町も南三陸町も「がれき」がうず高く積み上げられ、加工施設も操業を再開できずにいるところも多いと聞きますから、100%の状態でないことは確かですが、それでも少しずつ前に進んでいます。
これから夏にかけてが「みやぎの銀鮭」のシーズンです。
お近くのスーパーで見かけたら漁業復興の一助にもなりますので、ぜひお買い求め頂き、今回ご紹介の冷静パスタやその他の銀鮭メニューで美味しく召し上がってくださいね。