組み合わせで広がるサラダバリエイション(食材王国みやぎ4月の地産地消メニュー)
お買い物をしながら春を感じる事ってよくあります。
鮮魚コーナー近くに生のメカブ(ミミワカメ)やクキワカメ、鮮やかな緑色の湯通しした生ワカメが並び始めると思わず手が伸びてしまいます。
並んでいるのは地元みやぎの肉厚な三陸わかめでした。
極当たり前に食卓に上っていた『ワカメ』は、震災後売り場面積が縮小し、外国産がほとんどで、心を痛めていたのを昨日のように覚えています。
けど、今年は大丈夫!
いつものようにどこででも手に入るヘルシー食材にもどりつつあります。
わかめは、合わせる食材とソースに変化をつけるだけで和風にも洋風にも中華にも変身する超便利な食材なので飽きる事はないでしょう。
今更レシピを公開するような目新しい内容ではありませんが、東日本大震災から1年が過ぎ、 復興の兆が針の孔ほど見え始めた三陸地方を更に応援したいと考え、今回のご紹介となりました。
<和風サラダ>
オイル類を使わず、超ヘルシーに仕上げた和風サラダです。
正確には日本料理の和え物に分類されるのかもしれませんが、手軽で美味しきゃどっちでも良いですよね〜♪
味の決め手は薄口しょうゆで作ったかつお風味の出汁しょうゆ!素材の彩りを損ねない強者ですよ。
冷蔵庫に常備しておくと便利なのでご紹介しますね。
和風サラダの材料(3〜4人分)
・塩蔵わかめ 50〜60g・三陸つぼみ菜 1/2束
・笹かまぼこ 3〜4枚
・出汁しょうゆ 大さじ2杯
作り方
作り方はいたって簡単!塩蔵わかめをもどして、仙台名物の笹かまぼこと茹でた青菜を出汁しょうゆで和えただけ。
出汁しょうゆを作るのが面倒な方はお手持ちのめんつゆでも代用可能です。
<出汁しょうゆ>
材料(作りやすい分量)
・うすくち醤油 2.5カップ・みりん 1カップ
・白砂糖 50g
・出汁昆布(10p角) 1枚
・混合削り節 30g
作り方
1.鍋にうすくち醤油とみりん、砂糖、出汁昆布を入れて1時間常温で放置(夏場は冷蔵庫保存)
2.上記1を中火にかけて沸騰してきたら、灰汁を救い、弱火にして10分
ほど加熱します。
3.削り節を加えて3分ほど加熱したら火をとめて5分ほど冷まします。
※削り節を入れてから10分以上経過すると雑味が出てきますので
ご注意ください。
4.火傷に気を付けてザルとボールを重ねたものにあけ、出汁類を取り除いたら
ボールに入っている出汁しょうゆを冷まします。
5.削りかすなどを濾して仕上げ、瓶詰して冷蔵庫で保存します。
※ ザルに残ったかつお節にも良い塩梅の味がついていますのでそのまま
煮物の味付けに利用して下さい。
<穂先メンマのわかめサラダ/中華風>
穂先メンマの旨みと食べるラー油の香ばしさがベストマッチ!
一品足りない時や、お酒のつまみにもすぐ作れて超便利です。保存食を上手に利用して品数を増やすと、食卓の満足感が格段にアップしますよ。
材料(3〜4人分)
・塩蔵わかめ 50〜60g・穂先メンマ(ビン詰め115g) 1/2
・食べるラー油 小さじ1
・三陸つぼみ菜 1/2束
・大豆もやし 1/2束
・薄口醤油 少々
・白髪ネギ(お好みで) 適量
作り方
1.わかめは流水で塩を洗い流し、食べやすい大きさに切って、3〜5分水に浸け塩分を抜いてから水気をきってボウルにいれておく。
2.つぼみ菜と大豆もやしは塩茹でし水気を絞ってから3〜4cmに切って
@に加える。
3.穂先メンマと食べるラー油も加えて全体を混ぜ合わせる。
4.味見をして足りなければ薄口醤油で味を整えればできあがり。
お好みで白髪ネギをトッピングしても美味。
<シーチキンと彩り野菜のわかめサラダ/洋風>
極身近な食材のサラダですが、アンチョビの旨味とほんのり香るガーリックの風味がそれぞれの食材をまとめながら華やぎを添えてくれる、ワンランクUPの美味しさです。
材料/3〜4人分
・塩蔵わかめ 50〜60g・シーチキン(缶詰め165g) 1/2
・ホール状スウィートコーン(缶詰め150g) 1/2
・きゅうり 2本
・中玉トマト 3〜4個
・ドレッシング 40〜50CC
作り方は、『春告げ野菜の彩り和え』でご紹介の作り方6〜8をご参照ください
作り方
1.わかめは流水で塩を洗い流し、食べやすい大きさに切って、3〜5分水に浸け塩分を抜いてから水気をきってボウルにいれておく。
2.コーンは水分を切り、キュウリは縦半分にしてから薄い斜め切りにして
軽く塩を振り、水分を切る。トマトは6等分の櫛形にし、油分を切った
シーチキンを次々にボウルに入れて軽く混ぜ合わせる。
3.小皿に取り分けてから、食べる直前にドレッシングをかけて召し上がれ。
【わかめってすごい!】
私たち中高年にとっては、何と言ってもノンカロリーなのがうれしい!
それなのに、海洋ミネラル成分といわれるヨウ素、カルシウム、カリウム、亜鉛が豊富なうえ食物繊維やβ−カロチンもたっぷり含まれている優れものだ。
ワカメは、日本の沿岸に広く生息し瀬戸ワカメ、三浦ワカメ、三陸ワカメなど地方名がついているものが多く、私たち宮城県人には三陸わかめが極身近にある。
太古の昔から食用とされていたワカメは、古くから日本人に親しまれ、海苔同様に万葉集に残されていて、青森県から九州・福岡県に至る諸国から貢納されたことが記されている。
ワカメの旨味は、アラニン、グリシン、グルタミン酸といわれ、昆布の仲間であるため、成分は似ている。
等々、歴史の上でも栄養価の面でも申し分のない優等生といえる。
(食材図典より引用)
【三陸わかめ】
三陸ワカメが育つ三陸沿岸は、親潮と黒潮が交わることによる海の栄養と、リアス式海岸ならではの森林からの栄養が流れ込み、見事に育っている豊かな海です。
そんな環境ですくすくと育つ三陸ワカメは、肉厚で弾力があり、風味豊かで美味しい事から「わかめの王様」と呼ばれています
そんな王様ワカメは、収穫量も豊富で、全国収穫量の約7割を占める程。
残念ながら今年は震災の影響により昨年の半分の収穫量だったそうですが、三陸ワカメファンは数多く、プロの料理人から各ご家庭にいたるまで、多くの人々に愛され、支持されています。
FOOD ACTION NIPPONでも取り上げられ、全国で『食べて応援しよう!』の動きが見られますが、私たちもそれ以前からご紹介のレシピで美味しく食べて復興応援に励んでいました。
当レシピをご覧の皆様も三陸わかめを美味しく食べてみやぎの復興にお力添え下さい。
よろしくお願い致します。