春を味覚で感じる至福のひととき(食材王国みやぎ3月の地産地消メニュー)
今日はほとんどの高校では卒業式
そして明後日はお雛様と厳しい寒さの毎日でも春の行事が続きます。
スーパーに並ぶ食材も春色に染まってきてちょっぴりワクワクしてきました。
そう、そう!
我家にも『そろそろホッキ貝の季節だよね…』
と美味しいもの好きな友人が新酒持参でやってきましたよ〜♪
『この旨さが宮城の味だよね』
この時期ならではの定番料理を食べながらなんとまあ『幸せに満ち足りた笑顔』
宮城に生まれ、こんなに美味しい物が身近にあるのに味わないのはもったいないのだとか!!
仙台味噌と酒粕を使う今回ご紹介のお料理を私は勝手に『仙台漬け』と命名しちゃいました。
漬け床に一日漬け込むだけの簡単レシピです
明日の晩酌のために今から準備してみてはいかがでしょう。
<ホッキ貝の下処理/作りやすい分量>
〜準備物〜・ほっき貝 5個程度
・日本酒 50〜100cc
〜下処理〜
1.しっかり砂抜きしてあるほっき貝の殻をたわしなどで、丁寧に水洗いします。
2.水洗いしたほっき貝と日本酒を鍋に入れてで貝殻が開くまで中火で酒蒸し
します。
(貝殻が開き、ほんのりピンク色に染まり始めたら火を止めると、身は
レアーな状態です。)
3.貝殻に張り付いている貝柱を貝殻に沿ってやさしく包丁を入れて身を
はずします。
4.はずした身をまな板にのせ、包丁をまな板に水平にスライドさせながら
2/3程の白い部分を2枚に開きます。
5.貝の身の中央部分に黒い内臓とひもなどについている汚れをやさしく
水洗いして、きれいにお掃除しておきましょう。
6.2枚に開いていないピンク色の部分に2〜3か所飾り包丁を入れて
おきましょう
<漬け床の作り方/作りやすい分量>
〜準備物〜・仙台味噌 100g
・酒粕(ペースト状) 100g
・みりん 50〜100cc
<作り方>
@ 計量した仙台味噌と酒粕を良く混ぜ合わせておきましょう。A 上記@にみりんを少量ずつ加え、適度な粘度にしながら好みの甘さに
調整したら漬け床は完成です。
<ほっき貝の漬け込み方>
1.下処理をしたほっき貝を重ならないように使い捨てのだしパックに入れておきましょう。
2.準備した漬け床の1/3程度をフタ付き容器の底に薄くのばして敷き詰めます。
3.上記2.にパック詰めしたほっき貝を重ならないように並べます。
4.漬け床の残りをパック詰めしたほっき貝の上にまんべんなくのばして
覆うように漬け込みましょう。
5.空気に漬け床が触れないようにフタをしてそのまま冷蔵庫で1日寝かせたら
食べごろです。
<盛り付け>
今回は旬の新玉ねぎのスライスと一緒に盛り付けてみました。あしらいは、軽く茹でたオクラをトッピングしていますが、三つ葉やセリ、菜の花など彩り良くあしらってみてください。
【みやぎのホッキ貝】
みやぎでは、亘理町のほっき飯しを知らない人がいないくらい地元の人に愛されていました。
3.11の東日本大震災以前は、亘理町荒浜の荒浜漁港で、10隻前後の船が出漁し、年間約15トンを水揚げしていたそうです。
震災により津波被害の爪痕がまだまだ残る現在は、残念な事に修理を終えた「山六寿丸」(3.9トン)1隻だけがホッキ漁を再開し、今月一杯続くそうです。
ホッキ貝は、加熱するとほんのりピンク色に染まり見た目も鮮やかなら大きさも食べ応えのある十分な大きさの二枚貝です。当サイトでもホッキ飯やコキール仕立てをご紹介してきましたが、おうちでお料理する方は少ないようです。様々なテイストのお料理を美味しく召し上がる方が増えてくれたら、震災で大きな被害を受けた沿岸沿いの方々への応援になると信じて今回もみやぎの海産物レシピをご紹介しています。
是非、食材王国みやぎの海産物(亘理町のほっき貝)を美味しく召し上がり、復旧に手を貸していただきたいものです。