ほんわか&ほっこり&ぽっかぽか(食材王国みやぎ2月の地産地消メニュー)
まもなく立春だというのに寒い!寒い!!
こんな冬には『お鍋』というご家庭も多いはず。
けれど、ポカポカ『お鍋』も毎日という訳にもいかず…
さて今夜は何にしようかと舞い散る雪をながめながら考えている時に突然の訪問者。
美味しいものを期待してランチを狙ってやってきたようです。
我家は3.11東日本大震災以降、意識して缶詰を常備するようになりました。
早速ホタテの水煮缶を開け、常備してある白菜と人参でスープと即席漬けを準備してお出迎え。
生姜のインパクトが美味しさを増し、心も身体も温まるスープに仕上がりました。
シンプルなお料理ですが、『今日も寒いね』が続く被災地、みやぎでは傷ついた心がほっこりとなったようです。
たったの15分で2品出来上がる簡単料理なので是非お試しあれ。
スープの材料
・白菜の株部 2〜3枚(120g程度)※葉の部分は即席漬けなど別メニュー
・貝柱ほぐし身缶 1個(140g)
・人参 1/2本(50g)
・昆布だし 4カップ
・生姜(千切り) 20g
・旨塩 小さじ1杯
・薄口しょうゆ 大さじ1杯
・紹興酒又は日本酒 大さじ1杯
・コショウ 少々
・水溶き片栗粉 適量
・茹でた青菜(ちぢみゆきな)/盛り付け用 適量
※ 今回は茹でたゆきなを彩にしていますがホウレンソウでも小松菜でも
小葱でもOKです。
※ お好みでごま油をまわし入れても美味しいですよ
※ 生姜好きの方は盛り付けの時にすりおろした生姜(分量外)を器に適量
入れてからスープを盛ると最後の一滴まで生姜の風味をお楽しみ頂けます。
準備
@ 白菜は株の部分を長さ7〜8cm幅2〜3cmに切りそろえ葉の部分は別メニューにするため取り除いておきます。
A 人参は太めの千切り、生姜も千切りにしておきましょう。
作り方
1.昆布出汁を鍋に入れて火にかけ、ほたての水煮缶を汁ごと、準備した白菜と人参を入れます。
2.沸騰してきたら灰汁を取り、10分弱火で煮ると白菜がしんなりしてくるので
千切りの生姜を加えます。
3.紹興酒、旨塩、薄口しょうゆで調味して仕上げに生姜の千切りとコショウで
味を調え、水溶き片栗粉でとろみをつけたら出来上がりです。
【おまけの一品/即席漬け】
サラダ感覚のお漬物です。
余った白菜の使い切りを目的に考えた一品でしたが、簡単な割に彩りも良く美味しいと友人&知人には大好評です。
即席漬けの材料
・白菜の葉の部分/スープに使った白菜の残りの部分・人参 1/2本(50g)
・塩昆布 10g
・旨塩 ひとつまみ
※ お好みで柚子を絞ってもレモンを絞っても美味しく頂けます。
作り方
@ 白菜の葉の部分を縦3等分にしたら7〜8mmのざく切りにし、ボールに入れておきます。
A 人参は、スープより細い千切りにして準備していた白菜と合わせ、
ひとつまみの旨塩を入れてしんなりするまでかるく塩もみし、
10分くらいそのままやすませておきます。
B 塩昆布をいれて全体をなじませたら出来上がり
【仙台白菜と宮城のこれから】
みやぎの伝統野菜として名高い仙台白菜については、2009年12月3日に掲載の白菜キムチ下方の記事でご紹介の通りです。
ご紹介した仙台市七郷地区も3.11東日本大震災で津波により被災し、田畑は海水による大きな被害を被りました。
震災の後に仙台白菜は、塩害に強く被災地でも栽培が可能であることがわかり、2011年6月、県内2校の高校生とJA全農みやぎやみやぎ生協、食品メーカーなど生産・流通・消費者で協力し「みんなの新しいふるさとづくりプロジェクト」が立ち上がりました。
このプロジェクトは、農業再興・生産振興によって宮城県全体を盛り上げ震災復興につなげようというもので、『仙台白菜』を復興のシンボルに『おいしく食べてみやぎの再生へ』と頼もしい活動が始まっています。
今後は白菜以外の品目についても取り組む予定という事なので、動向を見守りながら、私たちも美味しいお料理のレシピを紹介しながら美味しく食べて応援していきたいと思います。