
日々の食材に感謝
2011年も間もなく終わりを告げようとしています。
私は3.11 東日本大震災の非常時に、それまでに備えておいた保存食を有効に活用できて本当に良かったと思いました。
津波の避難警告が多発していた地区に住まいを構えていた両親や弟家族、津波被害により半壊した親戚を受け入れて過ごした3月は3度の食事作りの事しか頭になかったように記憶しています。
今年の年末年始は例年のように豪華で華やかなご馳走は難しいという方も多いと思います。 そんな方々も、せめて梅型人参を添えたお煮しめや茶わん蒸しで年末年始の食卓に彩りを加えてみてはいかがでしょうか?!
今年のお料理は、例年のように新しいメニューではなく、これまで掲載してきたお正月料理の中から、比較的上位にランキングしていて、極身近にある食材で作るお料理を集めてみました。
何か一つのお料理でもお役にたてれば嬉しいです。
来年は辰年。
昇り竜のごとく上昇気流にのって復興が進むことを心より願っています
皆様、良いお年をお迎えください。
【料理レシピ】
〇茶わん蒸し

お祝いの時には赤い食材が彩りに欠かせませんが、梅の形にくりぬいた人参がお正月の装いを整えています。
中の具材にお豆腐や山芋などを入れて胃腸を労わりながら食感を楽しんでみるのも楽しいものです。
〇伊達巻

同じ卵料理でも茶わん蒸しとは全く違う味わいのお料理で、甘さ控えめのフワフワ食感がたまりません。
〇炊き合わせ

矢羽の形に整えられた絹さやと梅の花びらに形作られた人参がお祝いならではの会席に華やぎを添えています。
忙しい師走ではありますが、ホッと一息ついたお茶の時間の後に飾り切りをしてみてはいかがでしょうか?
〇豚の角煮

我家独自のお正月料理ですが、今のところ『こんな面倒なお料理は絶対に自分では作らない!』と言っている子供たち。
そんな憎まれ口を言いながら120点の美味しい笑顔で頬張っています。面倒だからこそお正月ならではの母の味なのかもしれません。
一人1個食べたら満足なので、作りすぎにはご注意を!
煮汁をたっぷり作って、ゆで卵に味をしみ込ませても美味しいですよ。
〇真鱈の白子酢

年内はいつでも買えるという訳にはいかない超高級食材ですが、せめて1年に1度しか帰省しない長男のいるお正月には家族そろってのお祝い料理です。
口に含んだ時のプリップリの食感と噛みしめて変わる濃厚な味わいは、真鱈の白子ならではの美味しさです。
今年は柚子窯に入れて演出してみました。
おうちで味わう料亭の味わいです。
1月も半ばを過ぎると半値以下に値が下がりますので、お正月の後は、それまで数週間待って1年分味わってみてはいかがでしょうか?!
〇きんぴらごぼう

きんぴらは、肉じゃがに並んで母の味を代表するお料理なので、土付きごぼうを買ってきて手作りに励みましょうか!
お正月ならではの『子持ちきんぴら』に見立てて炒りゴマをたっぷり入れ鶏もも肉にしました。
〇エビチリ

このお料理、エビはもちろん美味しいのですが、ソースがエビを上回って美味しいので、個人的にはソースをご飯にかけて食べるのが大好きです。
ガッツリ系の男子にも笑顔で『お食事どうぞ』の対応が可能ですよ。
できればエビは下処理をしてジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しておくと良いですね。