ほんわか&ヌクヌク!!めっちゃバナナの手作りケーキ
きっと私は食いしん坊だったのでしょう。
なぜかしら、食べ物にまつわる記憶が鮮明です。
決して豪華な料理を食べて育ったわけではないのに、お正月やお盆などの行事食はもちろんのこと母が作ってくれたおやつなど、ことあるごとに浮かんでくるから不思議。
今ではどこにでもあるコンビニや、24時間営業のスーパーなんて一つも無かったし、必然的に全部が手作りだったから、毎日毎日脳に刻み込まれたのでしょうか。
気が付いたらデコレーションケーキまで手作りできるような私になっちゃいました(笑)
いつか息子や夫から「あのケーキが食べたい!!」といわれるのが今のところのささやかな願いです。
毎年いろいろなケーキを作ってきたけれど、今年は基本のスポンジケーキのデコレーションにしてみました。
お子さんから大人まで誰でも好きなバナナをたっぷり使いましたよ。
高校生の息子も「お〜めっちゃバナナ〜。うまし!!」と褒めてくれました。
うれしいねぇ♪
やわらかジューシースペアリブと同様に「支出は控えめ」の安心ケーキです(笑)
材料
◇スポンジ生地(直径18cmのスポンジ型1台分)・全卵 120g
・グラニュー糖 80g
・薄力粉 75g
・生クリーム 50g
◇シロップ
・グラニュー糖 70g
・水 54cc
*小鍋に入れ火にかけてグラニュー糖を溶かし、完全に冷ましてから使う。
◇組み立て・仕上げ
・生クリーム 400cc
・グラニュー糖 20g
・バニラエッセンス 2〜3滴
・バナナ 4本(シュガースポットが全体に出たものが美味)
・キウィ 1個(抜き型で柊と樅ノ木を抜いて使用)
・ラズベリーソース 適量
下準備
* 薄力粉は2回振るっておく* 型の側面と底にグラシン紙を敷く
(専用のグラシン紙が製菓材料売り場で買えるので使ってね)
* オーブンを180度に温めておく(ガスオーブンは170℃)
作り方
1.ステンレスボウルに卵を割り、軽くほぐしグラニュー糖を一度に加えたらホイッパーでざっと混ぜる。弱火にかけ底が煮えてしまわないように、
ホイッパーでずっとかき混ぜ続け、人肌(35度くらい)まで温める。
(あっという間に温まるので気をつけて!)
もしくは湯煎にかけてもOK。湯煎のお湯が入らないようにして同様に
かき混ぜ続ける。
2.火からはずして、羽を2本つけたハンドミキサーに換え直ぐに泡立て始める。
最速で3分30秒を目安に泡立てる。(手早くやらないと、せっかく温めた
卵の温度が下がるので注意!)
3.速度を一つ落として、さらに1分程泡立てる。ハンドミキサーの羽で
すくい上げた時、リボン状になってしばらく筋が残るくらい泡立って
いればOK。
4.木ベラかゴムベラに換え、粉を混ぜていく。できれば誰かに少しずつ
振り入れてもらいながら混ぜて行くとよい。一人でやるときは、一箇所に
粉が固まらないように少しずつ入れて行く。先に入れた粉が少し残っている
状態で、次の粉を入れると混ぜすぎにならない。
5.周りを一度払ってから生クリームを湯煎かレンジで温めておき、全体に行き
渡るように静かに加え、全体を混ぜる。(くれぐれも沸騰させないこと!)
6.グラシン紙を敷いた型に生地を静かに流し入れ、生地がボウルに残らない
ようゴムベラで全て払って型に入れる。
7.型を両手でしっかり持って、大きな気泡が抜けるようにテ−ブルに2〜3回
打ち付ける。
8.予熱したオーブンに入れ、30分前後様子を見ながら焼く。
竹串をさしてどろっとした生地が付かなければOK。
9.ケーキクーラーにオーブンペーパーを敷き、型から外し焼き上がった面を
下にして乗せ冷ます。
*ここまでを前日に行う時は完全に冷めてから全体をラップで覆い冷蔵庫で
保管すること。
10.冷めたらグラシン紙をていねいにはずし、3枚にスライスして組み立てる
焼き目の硬いところは予め薄くスライスしておく(2〜3mmくらい)
*上の図の左を参照し、焼き目を上にしてBからスライスしていく
*仕上げの際は、右@の焼き目を下にして組み立てる
(きれいにスライスされた面が上)
組み立て
1.スライスしたスポンジケーキの両面に刷毛でシロップを乗せるように塗っていく。特に角の焼き色の付いているところは多めに塗ると仕上がりが
軟らかで美味しい。
2.氷水でボウルの底を冷やしながらグラニュー糖を加えた生クリームを
泡立てる。ハンドミキサーで泡立て軽くとろみが付いたらホイッパーに変え、
その都度ボウルの中で一部分だけを泡立てて使う。サンドするクリームは
8分立てくらいがよい。
3.組み立ての順番を参考に回転台にスライスしてシロップを塗ったスポンジを
乗せ、パレットナイフで生クリームを乗せ、厚さ5mmくらいになるように
伸ばしていく。
4.バナナを1cm幅にカットし、全体に満遍なく乗せ更に生クリームを5mm
くらいの厚さに塗っていく。
5.1cmにスライスしたイラストBのスポンジを乗せ、手順Cと同様に
クリームとバナナを乗せてイラスト@のスポンジを乗せたら、サンドする
クリームより少し軟らかに泡立てた生クリームを組み立てたケーキの側面と
上面に塗っていく。回転台を回しながら、パレットナイフをなるべく力を
入れずに塗るときれいに出来る。
6.キウィの皮を剥いて5mm幅に縦にスライスし、柊と樅ノ木の抜き型で
抜いた物を飾る。
7.ケーキカバーやボウルで乾燥しないように蓋をして、2〜3時間冷蔵庫で
冷やしシロップや生クリームが充分なじんだら食べ頃。ラズベリーソースを
ケーキの円周にかけて召し上がれ。
【あとがき】
明治生まれの祖父母が家計を切り盛りしていた我が家では、クリスマスだからといって特別に豪華なメニューが登場するということはありませんでした。
それでも母はせめてケーキだけでも食べさせたいと毎年用意してくれましたっけ・・・。
有名パティシエのケーキじゃなかったけれど、それでもケーキが食べられる一心でワクワクしたものです。
お気に入りのお店のケーキはもちろん美味しいですが、「母が作ったケーキ」や「おばあちゃんのケーキ」が記憶に残ってくれたらうれしいと思いませんか?
豪華なデコレーションが出来なくても、手作りならではの「あったかな美味しさ」が必ず伝わりますよ。
是非、手作りケーキでほんわかしたクリスマスをお過ごしくださいね。