作るも食べるも癒しのひととき
今では貝殻の形がスタンダードになりましたが、一昔前のマドレーヌって大きめな丸い菊型でしたよね?
子供の頃はその大きさがうれしかったはずなのに、この歳になるとなぜか妙に罪悪感があったりして・・・。
どこかにミニサイズの型はないかしら?と探していた時にちょうど小さめの焼き型を見つけ「これだ!!」と即買しちゃいました(笑)
一頃流行ったミニクロワッサンのように、加減しながら食べられるのがいいでしょ?
今回はアーモンドやピスタチオなどをトッピングして焼いて見ました。
是非作ってみてね。
材料(7.5cm×4.5cmのシェル型12個分)
・卵(L) 2個・ブラウンシュガー 30g
・塩 1g
・薄力粉 45g
・強力粉 45g
・ベーキングパウダー 3g
・焦がしバター(発酵バターが美味しい) 50g
・はちみつ 大さじ2
・型用バター 適量
・型用強力粉 適量
・アーモンドスライス・ピスタチオなど 少々(お好みで)
下準備
* 粉類は一緒にして2回振るっておく。* 型用バターはマヨネーズ状に軟らかくしてから刷毛で型に満遍なく塗り、
上から強力粉をふって余分な物を払い落とし、冷蔵庫で冷やしておく。
* オーブンは220℃(ガスオーブンは10〜20℃低めに設定)に予熱しておく。
* バターを小さめの鍋に入れ火にかけ、時々揺すって混ぜながら
たんぱく質の粒がきつね色になるまで加熱したら、それ以上焦げない
ように水を張ったボウルに鍋底を入れて一瞬冷やし取り出しておく。
作り方
1.ボウルに卵を割りブラウンシュガーを加え、ホイッパーで充分に混ぜる。(泡立てるのではなく、ホイッパーの先をボウルの底に付けたまま前後に
動かすこと)
2.振るっておいた粉類を@に加え、ホイッパーでダマにならないように
混ぜ合わせる。
3.焦がしバターを熱いまま一度に加え、ホイッパーで混ぜる。
4.はちみつも加えて同様に混ぜたら、ラップをせずに冷蔵庫で30分休ませる。
休ませすぎると膨らまないので注意。
5.冷やしておいた型にスプーンなどで生地を9分目まで流しいれる。
* ナッツをトッピングする時は、先に型に乗せてから生地を流してね。
6.220℃のオーブンで10分前後焼く。淡いきつね色ではなくしっかり濃い目に
焼くと香ばしさが増してお勧め。高温で焼くので焼き時間は短めに
セットして焦げ過ぎないように気をつけてください。
7.焼きあがったら直ぐ型からはずし、ケーキクーラーやザルなどの上で冷ます。
(冷めてからだとバターが固まってはずれないので、熱いうちにはずすこと。)
【あとがき】
3月の震災の後しばらくして襲ってきたとてつもない無力感や、空虚な心を癒してくれたのは、それまでの日常にあった「お菓子を焼く」ことでした。
一人黙々と材料を量り生地を作り、成形してオーブンで焼くだけのことなのに、なんだかすごくホッとして、ほんの少し心が軽くなった気がしました。
必死過ぎてお菓子を焼くことすら忘れていた毎日だったけど、元気な自分でいるために、またお菓子を焼こうと思えた瞬間でもありました。
こうして心癒すひと時を持てるようになったことに感謝し、また前に進んで行こうと思います。