
ファイトカラーで梅雨対策!
サラダに元気色を添えるパプリカ。
つい最近まで韓国やオランダ、ニュージーランド産がほとんどの輸入食材でした。
宮城県はそんな元気色のパプリカを、2008年から大規模ハウスで生産し日本一の生産地となりました。
3.11の大震災以降、常備菜を意識している方も多いはず。
我が家も今年の夏にむけてピクルスを常備しています。
ピクルス液も寿司酢を使えば超簡単。
その分パプリカの下処理にひと手間かけて美味しさをグレードアップしちゃいましょう!!
材料(作りやすい分量)
・パプリカ(赤) 1個・パプリカ(黄) 1個
・寿司酢(市販品可) 適量
・酢 寿司酢と同量
・たまねぎのスライス(盛り付け用) 少々
※ パプリカは、鮮やかな色が特徴です。蓋付き保存容器は、各色別のものを
用意した方が良いでしょう。
下準備
* パプリカを金属製のトングで丸ごとはさみ、直火で直接あぶり、表面全体に焼きめをつけます。
* 氷水を準備し、まんべんなく黒くなったパプリカの表面を氷水で優しく
こすり落とします。
(こすり落とせない部分は弱い流水の下で包丁で軽くこすると黒い部分が
とれますよ)
注意) 加熱されているパプリカを冷水に長時間ひたしているとせっかくの
栄養が流出してしまいますので手早く処理しましょう!
作り方
* 表面の水分を軽くふき取り、短冊切りに切りそろえて保存容器に並べ、パプリカがひたひたに浸る程度の半量の寿司酢を入れたら、寿司酢と同量の
お酢を加えて出来上がり。
半日くらい寝かせたら食べごろです。
盛り付け
2色のパプリカピクルスを彩りよく重ねて盛り付け、少量のたまねぎスライスに大さじ1杯くらいの寿司酢をふりかけ、電子レンジで30秒〜1分加熱して
しんなりさせたものを一緒にもりつけると風味が良くなります。
【ピクルスとマリネ】
どちらもなんとなく知ってはいるものの、よーく考えると同じようにお酢やハーブ、香味野菜を使うお料理でどこがどう違うんだろう???
なんて疑問がわくのは私だけでしょうか?!
そこでちょっぴりまめ知識!
ピクルスはお酢を使う野菜のお漬物の事で、英国出身です。
一方マリネは、漬け汁に漬ける行為そのもので、材料をやわらかくしたり風味をつける処理方法で、フランス出身の言葉なんですよ。
【みやぎのパプリカ事情】

輸入品の安全性を疑問視しながらも国産品がなかなか手に入に入らないパプリカは、これで国産品を手軽に買い求める事ができるようになった。
最近では、ふぞろいの袋詰めパプリカが手ごろな価格でスーパーや専門店に並ぶようになり、とても身近になりました。
赤・黄・オレンジ色の他白や紫色もありお料理している時から見ているだけで元気が出てきます。
そんな元気が東北の被災者の方々に届く事を願うばかりです。
【あとがき】
『パプリカ』という西洋野菜をはじめて知ったのは10数年前の調理師学校時代の西洋料理の実習の時でした。当時は、特殊な野菜でなかなか手に入るものではなく、まして美味しさを知らない者としては、好んで口にしようとは思えなかったのを記憶しています。
ところがここ数年、品種改良がすすみカラフルでみずみずしいパプリカが身近に出回るようになり授業で教わった下処理がいかにパプリカを美味しく変身させてくれる方法だったのかを改めて実感していた最中の大震災による常備菜の重要性。万が一、再び停電が起こっても彩り豊かなパプリカのピクルスで我が家の食卓は賑わう事でしょう。
ピクルスは大きめの容器に様々な野菜を手軽に浅漬けする方法もありますし漬け込む野菜により味付けを変える方法もあります。
今回ご紹介のパプリカは比較的甘味が強いので寿司酢を同量の酢で割っていますが、大根などの水分の多い野菜は寿司酢100%でもOKです。
又、セロリやたまねぎなどの香りの強い食材を他の材料と一緒に漬け込むと、どれを食べても同じ味になってしまいますし、今回ご紹介のパプリカは、過熱されているうえ、皮が除かれていますのでピクルス液が着色してきます。
震災以降、保存食の常備を心がけている我が家では、それぞれの食材にあわせてピクルス液を調整し、小さめの容器で個別に作り置きしている為、冷蔵庫の一角を様々なピクルスが占領しています。時折冷蔵庫の邪魔者扱いされがちですが、しっかり食材の風味が出ているピクルス液は、オリーブオイルとコショウを加えてオリジナルドレッシングとして活用できる優れものなので一度お試し頂けたら幸いです。