
優しい甘さは手作りならではの魅力♪
灯りをつけましょ♪ぼんぼりに〜♪
おひな祭り由来のお料理をあれこれ考えつつ、これまでのおひな祭りを振り返っていると大切なお供え物をご紹介していなかった事に気付いてしまったのが『道明寺』
10年前の調理師学校時代のノートをひっくりかえし、道明寺粉を準備して新年早々試作を繰り返しました。
お正月に準備した餡を解凍して中に詰めた白い道明寺。
グレナデンシロップでピンク色に染めた中には、真っ白な『長芋のきんとん』が入っています。
通常、道明寺は蒸し器を使って蒸し上げますが、おこわが電子レンジで手軽に作れるならばと蒸し器を使わず電子レンジでチャレンジです♪
甘さも極力控えてヘルシー志向
ふんわりやわらかな淡雪のように仕上がりました。
寒さの中にも春の足音が身近に感じ始めるこの芽生えの季節。
新しいメニューにチャレンジして春をちょっとだけ先取りしてみてはいかがでしょうか?!
【白い道明寺】
材料(10〜12個分)

○白砂糖 30g
○水 250CC
(差し水 大さじ2杯/別計量)
○粒餡 100〜120g
○桜の花びらの塩漬け
準備
@ 計量した水に砂糖を入れてかきまぜ、溶かしておきます。A 道明寺粉を上記@の砂糖水に1時間浸しますが、水を入れたらすぐに塊りが
できないように丁寧にかきまぜ、更に15〜20分後にもう一度優しく
かきまぜてムラ無く吸水させておきましょう。
B 粒餡を10gずつ丸めておきます。
※ 餡の作り方は『冬至にかぼちゃのお汁粉』参照
作り方
1.しっかり砂糖水を吸収させたら、蓋付容器で10分電子レンジ(600w)で加熱します。
※500wの場合は12分程度の加熱
2.火傷に気をつけて容器の蓋を開け、ゴムベラなどでよくかき混ぜて、
加熱ムラを防ぎます。
3.道明寺の中央に2センチくらいの円状の穴をつくるように寄せて
(ドーナッツ型)その中心に差し水大さじ2杯を入れて再び蓋をして
10分再加熱します。
4.加熱終了後、再びよくかき混ぜて、道明寺粉に芯が残っていないかを
確認します。
5.芯が残っているようなら上記3同様に2〜3分再加熱し、芯がなくなったら、
人肌まで冷まします。
仕上げ
1.ぬれた掌に道明寺25gをのせて、いったん丸め、小判型にのばして丸めておいた餡を包み込み、閉じた方を下にしてバットなどに並べます。
2.塩抜きした桜の花びらの水分を軽く切り、トッピングしたら出来上がり
※温かいうちに仕上げないとまとまりにくいので手早く仕上げましょう!!
※温度が下がると共に水分が蒸発しますのでぬれ布巾などをかけて
保湿しておきましょう
【ピンクの道明寺】
材料(10〜12個分)

○グレナデンシロップ 大さじ1(15cc)
○白砂糖 25g
○水 250CC
(差し水 大さじ2杯/別計量)
○長芋のきんとん 100〜120g
※グレナデンシロップは、水に砂糖を溶かすときに一緒に入れるとムラ無く
きれいにピンク色の道明寺に仕上がりますが、甘いシロップなのでその分
砂糖を控えます
※準備や作り方は上記(白い道明寺)と同様の為割愛。
ここでは、手軽な長芋のきんとんの作り方を御紹介致します。
【長芋のきんとん】
材料

○白砂糖 30g
作り方
@ 長芋は、皮をむいて1p幅の半月切りにしてシリコンスチーマーに並べ砂糖を上からかけて、軽く均一にならしておきます。
A 300Wの電子レンジなら10分、500Wなら7〜8分加熱し、熱々のうちに
マッシャーなどでまんべんなくつぶしながら混ぜ合わせたら出来上がりです。
B 出来上がった長芋のきんとんを人肌くらいまで冷まし、10gずつまるめて
道明寺の餡にしましょう。
【メニュー開発秘話】
『今年のおひな祭りメニューは、道明寺だね』そんな打ち合わせの最中、ピンク色の道明寺の中に小豆の餡子は美しくないよね…
と意味のあるようで無いような何気ない会話に夢中になっていた。
『白餡にする?!』
『花豆って高価だよね…』
『身近な食材で行きたいかな…』
『小さい頃長芋のきんとんってあったよ♪』
『何それ?!私知らない!』
そんな会話が数分続き、数日後出来上がった長芋のきんとんを試食する事となった。
『透明感があって美しい!!』
『優しい味わい♪』
『しかも簡単で手軽』
といった具合で今回のご紹介に至った。
道明寺の切り口がうまく作れなかったためTOP画像からははずしたものの、最近話題のシリコンスチーマーがあれば長いものきんとんだけなら極手軽に作れるし、道明寺にしなくてもお子さんのおやつになる一品なので是非チャレンジして頂きたいものです。