
小正月に『小豆がゆ』も良し アレンジおしるこもちょっと良いかも♪
1月7日は人日の節句
そして15日は小正月と正月由来の行事が続きます。
復活の兆しが見える伝統行事もパック詰めのセットものがスーパーに並び、なんだか軽率になってきている現代ですが…
なんとか記録として残したいとこれまで七草粥や小豆粥と由々しき行事食をご紹介して参りました。
幼き日、元朝参りで買ってもらった白いお餅にピンクや緑色の繭玉。
今年はそんな記憶をよみがえらせて縁起物の繭玉に見立てたおしるこをご紹介いたします。
白いあんことピンクのお団子。
それぞれ決して珍しいものではありませんが、この組み合わせは新しいかも。
様々に変化する世知辛い世の中。
せめて心和むひとときを忘れない1年にしたいものです。
【白あん】
材料(作りやすい分量)

○白砂糖 120g
○旨塩 小さじ1/2
○水 600CC
準備
@ 白花豆は、軽く水洗いして鍋に入れて一夜浸水しておきます。煮方
○ 昨年ご紹介した『冬至にかぼちゃのお汁粉』を参考に煮豆はあく抜きすると上品な味に仕上がりますよ
1.浸水した煮豆を強火にかけ、沸騰し始めたら一旦火を止め火傷に注意
しながら煮汁を捨てます。
2.冷水を入れて再び強火にかけ、沸騰寸前で弱火にしてコトコトお豆が軟らかくなる
まで20〜30分煮ます。
(箸で持ち上げてみて煮崩れるのが目安で、火を止めた時煮豆が煮汁に
浸っている状態がベストです)
濾し方
○ お砂糖が入っていると粘度が上がり濾しにくく、程良い水分と温度も大事なポイントです。
1.おたま1杯分をボールとザルを重ねた上にあけ、木ベラなどで濾します。
2.上記1を繰り返し、全ての煮豆から皮を取り除きます
(丁寧な作業によりあんこが目減りしませんよ(*^^)v)
仕上げ
1.濾した餡にお砂糖を入れ、なべ底がこびりつかないように丁寧に木ベラなどでかき混ぜて程よい硬さの餡に煮詰めていきます。
【ピンクの繭玉だんご】
材料(作りやすい分量)
○白玉粉 100g○グレナデンシロップ 大さじ 2/3(10CC)
○水 90CC
○打ち粉(米粉) ひとつまみ
準備
○鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ボールに冷水を張っておきます。繭玉だんごの作り方
1.白玉粉にグレナデンシロップをまわしかけ、練りはじめます。2.水を半分ほど入れてさらに練り、白玉が全体にピンク色になるように
まとめます。
3.残りの水を加減しながら入れて練り上げ、耳たぶの柔らかさになるように
白玉粉をまとめます。
4.まな板などの平台に打ち粉をして、白玉粉を両手で転がし、直径2センチ
くらいの棒状にして同じ大きさの円柱状に切りそろえてから丸めると
大きさが揃います。
5.たっぷり沸かした湯にお団子を丸めながら入れて火を通し、浮き上がって
きたら30秒から1分後冷水に取り上げて出来上がりです。
※ 繭玉だんごは、冬至かぼちゃだんごと違い、おだんごの中央に凹がないため
中心まで火が通りにくいので、半生にご注意を!
※ まとめて一度に取り上げようとすると火の通り具合にムラができやすいので、
面倒でも2回に分けて茹で上げると良いでしょう。
あとがき

暗い話題が多い年でしたが、やはり『美味しいもの』特にほんのり甘くて美しいコントラストの和のスウィーツは、年代を超えて分け隔てなく美味しい笑顔を運んでくれました。
今回ご紹介の繭玉お汁粉は、そんな笑顔に包まれた幸せなひとときから生まれた発想です。
美しくおいしそうなお料理は、作っているときから楽しくて、向き合う人の笑顔が容易に想像できるからこそ面倒な作業も気にならなくなります。
『漉し餡より粒餡だよね!』
そう言い張っていた私を手間のかかる漉し餡にチャレンジさせた力強い一品は、2011年の始まりにふさわしいように思います。
今年もきっと充実した年になる事でしょう!
ご覧頂く皆様にも幸せなひとときを!!