『ぎんなん』のイメチェンメニュー
9月の中旬、栗原食材生産現場見学会に参加してきました。
栗原市は、平成20年6月の岩手・宮城内陸地震の被災地でもあり、復興の兆しが最近のニュースなどで報道されています。
震災のニュースを見るたび、何かお役に立てることはないか…
そんな事を考えていましたのでなんだか運命的な出会いのような気がします。
今回は、ぎんなんの新たな食べ方として一口タイプの米粉スコーンにしてみました。
クリーム色のサクサクスコーンに翡翠色のぎんなん!
生地にねりこまれたぎんなんとトッピングのぎんなんは微妙に食感が違い繊細な日本人ならではの味わいです。
ほんのり香るチーズ風味♪
作り方も簡単です♪♪
秋の夜長のヘルシーおやつやワインのおともにいかがでしょうか?
材料(一口サイズ20個分)
・ぎんなん 40粒(粗みじん切り 20粒 トッピング用20粒)
・製菓用米粉 100g
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー 大さじ1
・粉チーズ 20g+適量
(生地用 20g トッピングはお好みで適量)
・発酵バター(食塩無添加) 50g
<A>
・グラニュー糖(砂糖でも可) 30g
・プレーンヨーグルト 50g
・卵(Lサイズ) 1個
・生クリーム 大さじ2杯
・牛乳 大さじ2〜3杯
<トッピング用>
・トッピング用ぎんなん 20粒
・卵白 1個分
・粗引きコショウ 適量
下準備
* ぎんなんはかなづちや専用のぎんなん割りなどで殻にヒビを入れ、紙の封筒などに入れて電子レンジで1分加熱し、殻と薄皮を除いておく
* 下処理したトッピング用ぎんなん20粒に卵白をからめておく
(トッピング用のぎんなんが米粉スコーンとうまく接着してくれて
焼きあがったスコーンから取れてしまうのを防ぎ、まとまりが良くなります。)
* バターは1cm角くらいにカットして冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
* Aは一緒にしてホイッパーで充分に混ぜ合わせ、冷やしておく。
* オーブンは180℃に予熱しておく。
作り方
1.フードプロセッサーに小麦粉とベーキングパウダーを入れて10秒ほどスイッチ入れ、次に米粉を入れて10秒、粉チーズを入れて10秒、
最後に冷やしておいたバターをばらばらにしながら粉の上に置き、
粉が飛び散らないように蓋に濡れ布巾などをかけてからスイッチを
入れて、全体にバターが混ざってアーモンドパウダーのようにしっとり
した状態になればOK。
2. @の粉をボウルに空け、混ぜ合わせておいたAと粗みじん切りにした
ぎんなんを一度に加え、ゴムベラで混ぜていく。
3.粉っぽさが残っている状態で生地の硬さをチェックして、足りない
ようなら牛乳を少しずつ加えて全体を混ぜ合わせ、ひとまとめにする。
(まとまりにくい時は、米粉が入っているので多少捏ねてもOKです。)
4.ラップをまな板の大きさ以上に切って敷き、上記3の粉類を包み込み、
12cm×15cmくらいの長方形に成型する。
5.打ち粉をした台にCの生地からラップをはずしてのせ、スケッパーなどで
20等分に切る。
6.切り分けた生地にトッピング用のぎんなんを埋め込むようにトッピングし、
お好みで粉チーズや粗引きコショウを振りかける。
7.オーブンペーパーを敷いた天板に20等分に切り分けたEの生地を並べ、
180℃のオーブンで10〜12分ほど焼く。
(ぎんなんが固くなりやすいので焼きすぎには注意!!)
* 焼きたての温かいうちに頂くのがベストです。
* スコーンは温めて食べることが多いため、あまり濃い目の焼き色を
付けずに仕上げておくと、焦げすぎにならず美味しいです。
* ガスオーブンの場合は時間を短めに(はじめは7〜8分くらい)設定して
様子を見ながら焼いていきます。
オーブントースターで温める時は、アルミホイルでふんわり包んで
予熱したトースターで6〜7分様子を見ながら焼いてください。
◆ぎんなんスコーンの開発秘話
和食の高級イメージが強いぎんなんをもっと手軽に身近に感じて欲しいという思いで試作に取り掛かりましたが、何分粉物のおやつやおつまみに仕上げる知識は専門外の私。
案の定、味は良いのにトッピングのぎんなんがポロポロはずれて無残な姿になりました。
そこでメンバーにSOS!
卵白使いを伝授されて問題解決したのでした。
色彩や食感を損ねる事無く、食べやすい大きさに仕上がり、満足!満足!!
出来立てホヤホヤの新鮮レシピの完成です
◆かんなり銀杏(きんとぎん)はどこで売っているの?
秋の行楽シーズン真っ最中となりました。
郊外をドライブしていると各地の道の駅には地場の新鮮秋野菜が並んでいます。
その乾物コーナーに銀杏は並んでいますが、今回ご紹介の『きんとぎん』は、平成20年6月の岩手・宮城内陸地震の被災地でもある栗原市のブランド銀杏です。仙台から国道4号線を岩手方向に走ると左手側に『くりはら直売所 よさこい』が見えてきます。是非お立ち寄りいただいて『きんとぎん』を探してみてください。
併設されている『元気まん点食堂』も地元の特産品を使ったお料理が美味しいですよ〜♪
○10月16・17日に市民広場に開設される『みやぎまるごとフェスティバル2010』の17日第4エリアに出店予定です。
仙台にお越しの際は是非足を運んでみてください。
詳細は かんなり銀杏生産組合 組合長 田中正義様にお問い合わせください。
TEL 0228-42-1830
E-mail tsk@dream.ocn.ne.jp
あとがき
『おいしい』とは『美味しい』と書き、『美しく』『味わう』という意味を持ちます。この『美しく』『味わう』は、目で楽しむ日本料理の醍醐味です。ぎんなんの実は、艶やかな翡翠色で目にも鮮やかなうえ、ねっとりとした独特の食感を持つ日本の秋さながらの食材です。
秋の夜長のおやつやおつまみとして、又平凡な煮浸しやかき揚げの材料に加えていただければワンランク上のお料理に仕上がる頼もしい食材でもあります。
まずは500円で一袋お買い求め頂き、お料理上手を味わってみてはいかがでしょうか?くれぐれも小さなお子様にはぎんなんを除けて盛り付けし、パパやママの大人が味わう楽しみとしてご利用ください。
次回もかんなり銀杏(きんとぎん)の美味しい食べ方をご紹介いたします。
お楽しみに〜