2010年06月03日

銀鮭のムースでアンチエイジング

銀鮭のムース
おいしく食べて美しく♪(食材王国みやぎ6月の地産地消メニュー)

食材王国みやぎが誇る生産量No.1の「銀鮭」
幾度となくお知らせして来た通り、格段においしい「銀鮭」に成長していますよ。
おいしい食材は何をしても美味しいもの!!
前回とは全く違うテイストで女性には嬉しいアンチエイジングメニューでご紹介です。

抗酸化作用のあるアスタキサンチンの豊富な銀鮭と、同じく抗酸化作用のあるリコピンたっぷりのトマト、そして若返りのビタミンと言われるビタミンEをたくさん含むアボカド、三つのパワーをぎっしりと詰め込みました。

さー!!
明日の目覚めが楽しみ♪
『銀鮭』をおいしく食べて日本の自給率アップに貢献しながら体の中から美しくなりましょう!!

【ムース】
材料(直径7.5cmのプリン型6個分)
 ・銀鮭(皮と骨を取り除いた物)   140g
 ・卵白(L)   1個分
 ・生クリーム    50cc
 ・豆乳(成分無調整)  200cc
 ・ホワイトペッパー   適量
 ・塩       適量
 ・白ワイン     大さじ1
 ・日本酒     100cc
 ・水       100cc

下処理
*美味しく作るためには、下処理が大事なポイントです。
 -1 銀鮭の両面にやや多めの塩を振り10〜20分おき、水気をペーパータオルで    しっかり拭き取ります。
 -2 次に日本酒と水を合わせた中で洗ってザルにあげて水気を切ったら、    更にペーパータオルでしっかり水分を拭き取ります。

準 備
 ○ 卵白・生クリームは冷蔵庫で冷やしておきましょう。
 ○ プリン型にサラダ油を薄く塗っておくと、盛り付けの時に型から
   剥がれやすいです。

作り方
 1.フードプロセッサーに下処理した銀鮭を入れ、攪拌し細かくなったところで
   白ワインを加え、更に全体が混ざるように攪拌します。
 2.混ぜ残しがないように、周りをゴムベラで払いながら豆乳を少しずつ
   加えてその都度攪拌し、滑らかになったら小さじ1/3ほどの塩と多めの
   ホワイトペッパーを加え、更に全体に味が回るように攪拌します。
 3.充分に混ざったらフードプロセッサーの刃をはずし、目の細かいザルなどで
   漉しながらボウルに移しておきます。
 4.生クリームをBと同じくらいのとろみに泡立て、ゴムベラで混ぜ合わせて
   いきます。
 5.充分に冷やしておいた卵白に、泡立ちが良くなるように、一つまみの砂糖と
   レモン汁をほんの少し加え(どちらも分量外)、ハンドミキサーの低速で
   軽くほぐしてから、最高速に変えて泡立て行き、ミキサーを持ち上げた
   時に卵白の角が立つくらいに泡立てます。
 6.生クリームを混ぜ合わせたCのボウルに泡立てた卵白の半分を加え、
   なるべく泡が消えないようにゴムベラで静かに混ぜ、周りを払ってから
   残りの卵白を加えて同様に混ぜていきます。
 7.油を塗った型に出来上がったEの生地を均等に流し入れ、1cm位の水を
   張ったバットに並べて、アルミホイルでバット全体に蓋をして170℃
   (ガスオーブンは160℃)に予熱したオーブンで20分ほど蒸し焼きにします。
   *焼き過ぎると水分が飛んで硬くなるので、竹串を型の中心部分に刺して
    みてとろとろの生地が付かなければ焼き上がりです。
    (オーブンによって時間は異なるので、様子を見ながら焼いて
    いきましょう。)
 8.焼き上がったら、バットごと火傷しないように取り出し、アルミホイルを
   かけたまま冷ましておきます。(熱湯になっているので、火傷には
   充分注意しましょう。)
 9.充分に冷めたらプリン型ごと密閉容器に入れ、2〜3時間冷やしておきます。
   *ムースは前日に作っておいてもOKです。その際は必ず冷蔵庫で保存して
    ください。


【アボカドソース】
材料(作りやすい分量)
 ・アボカド    1/2個
 ・玉ネギ(中)  1/4個
 ・レモン汁    大さじ2
 ・豆乳(成分無調整)  50〜60cc
 ・塩       小さじ1/2
 ・コショウ    適量
 ・エクストラバージンオリーブオイル  大さじ1
 ・フェンネル   2枝(ドライでも可)

準 備
 ○ 玉ネギは細かめのみじん切りにし、塩を振ってしんなりさせておきます。
 ○ フェンネル一は良く洗って一枝だけ硬い茎をはずし、みじん切りにします。

作り方
 1.アボカド半分は裏ごしして、変色しないように直ぐにレモン汁をふりかけ、
   全体を満遍なく混ぜ合わせます。
 2.みじん切りにしておいた玉ネギは、軽く水洗いして布巾に包んで
   しっかり水気を絞り、アボカドを入れたボウルに加えて混ぜ合わせます。
 3.そこに豆乳を少しずつ加えて溶き伸ばし、とろみ具合を調節します。
   (とろみ加減はお好みで調整)
 4.塩・コショウをして混ぜ合わせ全体に味が回ったら、オリーブオイルと
   みじん切りにしたフェンネルを加え、充分に混ぜ合わせたらソースの
   出来上がりです。
 * このソースは、塩・コショウして酒蒸しした鶏肉などにかけても
   美味しくいただけます。

盛り付け
※ 盛り付け用に赤と黄色のミニトマト(1人分:2〜3個)
 1.銀鮭ムースはパレットナイフなどを使って型の境目に空気を入れ、盛り付ける
     皿を蓋にして逆さまに返し型からはずします。(器も冷やしておくと、
   一層ひんやりが続きます。)
 2.赤と黄色のミニトマトをきれいに洗って輪切りにし(一人分2〜3個)、
   バランスよく飾りアボカドソースをかけ、仕上げに残りのフェンネルを
   飾れば出来上がりです。

あとがき
 この年になると、日焼けは年中気になりますが、特に5月〜8月は要注意。
うっかり強烈な陽射しを浴びてしまった時は、体の中からケアしていきましょう。
これはまさにそんな時に召し上がって頂きたいメニューです。

 今時は、おいしく食べてビューティーアップが賢い女性ではないかしら?
天然のサプリメントを自分で作って、美味しく食べられるなんて幸せです。

見た目も華やかなので、おもてなしにもピッタリ。
「アンチエイジング」と言って飛びつかない女性はいませんものね。
ぜひお友達を呼んで、自慢の腕を振るってください!!


【宮城のぎんざけお料理教室レポート】
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 チーム・食スペは、これまで『食材王国みやぎ』地産地消費の応援活動としてレシピ紹介を行う傍ら、地元みやぎの石巻市でお料理教室を行って参りました。
その様子は、時折本サイトでご紹介の通りですが、今回『宮城のぎんざけブランド強化検討委員会』からのご要望により東京都豊島区駒込地域文化創造館にて小学生(4〜6年生)のお子さんとそのお母様方に宮城のぎんざけを味わって頂く機会に恵まれました。
 お教室の内容は3つのブロックに別れていて以下の通りです。
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○ぎんざけの事をもっと知ろう
○ぎんさけに触れてみよう
○ぎんざけを味わおう

私達は『ぎんざけを味わおう』を担当し5月20日にご紹介のオリジナルレシピで、皆さんと一緒に『二段棒すし』を楽しく作り、お召し上り頂く事ができました。
参加して下さったお子さん方はとてもお行儀がよく、キラキラと瞳を輝かせ、食い入るように真剣な眼差しで私達の説明に耳を傾けてくれていました。棒すしを形づくる木枠を外し、棒寿司の形が目の前に現れたときにはどこからともなく『ぅわぉ〜!!』の歓声があがり、『創る』事への興味と『創り上げられた』瞬間の歓喜が声となって広がったようでした。

resipi-100603-4.jpg 当日はシトシトと雨が降る残念なお天気。
それでも欠席者もなくお教室は始まりました。
ぎんざけの紹介ビデオ→重量クイズ→解体見学→お刺身の試食と順調に進行し、『ぎんざけを味わおう』へとバトンが手渡されました。
二段棒寿司の下の層に入る銀鮭そぼろのデモンストレーションからスタートし、手作りした寿司酢と炊き立てササニシキをあわせた酢飯にできたてホヤホヤの銀鮭そぼろを混ぜ込んで棒寿司完成へと近づいて行きます。
手順は以下の通りです。
@棒寿司の木枠にラップを敷き詰めます
Aお刺身より大きめに切った銀鮭(塩&酒で下処済み)の切り身を斜めに並べます
B寿司飯を130〜140g均等に敷き詰め、蓋で軽く押して形を整えます
C薄くスライスしたきゅうりを挟んでぎんざけそぼろ入りの寿司飯を敷き詰めたらラップでまとめてしっかり体重をのせて押します。
D木枠をはずしてラップごと食べやすい大きさに切り、ラップをはずして完成です。

resipi-100603-5.jpg 一通り作り方の説明とデモンストレーションを終えて各班に別れ、いざ実習。
今回は『火』を使わないメニューとはいえ、包丁は使いますので、10歳のお子様方は包丁を上手に使えるだろうか…
手を切る事はいないだろうか…
お教室が始まる前はそんな心配をしていましたが、冒頭にも述べたようにとてもお行儀の良い皆さんは慎重に順序良く棒寿司を完成させて行ったのでした。

resipi-100603-6.jpg 『ぎんざけを味わおう』
をテーマにメニューを組んだ私達!!
実習で作って頂いた『二段棒寿司
の他、昨年の地産地消で公開した『さっぱりマリネ』とチュルンとした食感を楽しめる『和風仕立ての冷たいお吸い物』を味わって頂きました。
子供さん方は、圧倒的に自ら創った『棒寿司』を美味しく感じたようですが、中には『純和風のお吸い物が美味しかった』と言ってくれた6年生のお友達や『手作りならではの美味しさ』を評価してくださったお母様方。
宮城が誇る『養殖銀鮭』の品質の良さと、高品質ならではの豊かなバリエイションを味わって頂きながら銀鮭の魅力をお伝えできたようです。
これまで食卓文化と手作りメニューの大切さをお伝えしてきた私達にとって、ご参加の方々から丁寧なコメントをご記入頂いたアンケートは何よりの宝物になりました。

resipi-100603-7.jpg  宮城県漁業協同組合の奥田課長代理を筆頭に宮城県食産業振興課関口主任主査&松浦主任主査と共にチーム・食スペ佐藤&西舘は、ご参加頂いた10組21名の笑顔と真剣な眼差しを忘れる事はないでしょう!
今後も食材王国みやぎが誇る美味しい食材を、より美味しく味わっていただけるよう知恵を絞って行きたいと話し合いつつ各メンバーは帰途に着いたのでした。




西舘 友子


posted by 料理 レシピ at 10:00| みやぎの銀鮭レシピ