
春の香りたっぷりの常備菜
“春は名のみ〜の 風の寒さや〜♪”
立春も過ぎた頃「早春賦」を耳にすると、いつものあの場所の小さな蕗のとうが気になります。
まだ冷たい冬の風が残っているのに、薄黄緑色の小さなつぼみを開こうとしている蕗のとうをみると愛らしい「春の天使」のようです。
蕗のとうといったら天ぷらが一番!
早春を味わう贅沢な一品ですが、年中その香りを楽しみたい我が家では、蕗のとう味噌をたっぷり作ってしまいます。
この季節、蕗のとうは、スーパーや直売所に沢山出回りますが、野生のものが断然香りが高いですので、今年あたりドライブを兼ねて山菜とりに出かけてみてはいかがでしょうか?
材料(作りやすい分量)
・ふきのとう 50g(1/2パック)・赤味噌 100g ※仙台味噌(塩分 12〜13%)
・砂 糖 100g
・酒 大さじ2
・パックけずり節 5g(1パック)
作り方
1.蕗のとうは良く洗って外側の茶色の皮ははずしておく。2.厚手の鍋かフライパンに分量の味噌、砂糖、酒を木ベラでよく混ぜ
合わせて30分くらいおくとなじみ易い。
※味噌の量は塩分により加減してください。
3.砂糖と味噌が良く混ざり合うように練る。焦げ付かせないように火加減に
注意しながらつやが出てくるまで練り、一旦火を止めておく。
4.蕗のとうを細かく刻む。
※早く刻んでおくとアクが強いので黒くなる。
5.練り味噌を再び火にかけて練り、熱いところに刻んでおいた蕗のとうと
けずり節を入れ、良く混ぜ合わせて火を止める。
6.冷めたら密閉容器に入れて保存する。
あとがき
色々な作り方がありますが、苦いのが苦手な方は、蕗のとうをさっと茹でて水にさらしてアクをぬいてから刻んで入れてもいいですね。もっとコクを出したい場合は刻んでから油で炒めて加える方法もあります。我が家では、そのまま温かいご飯にのせても頂きますが、おにぎりに魚や肉に塗ってみそ焼きにしたり、酢で割って和え物に、油も加えてドレッシングにと様々な場面で活躍してくれる頼もしい常備の一品です。