
作りたて小女子の佃煮であつあつ白ご飯♪
港町に住む私はこの季節、桜も気になりますが、春漁の情報に集中です。
「ランプ網漁」が解禁になり、春を告げる「小女子」が浜にあがったニュースを聞くとほっとし、今年もやっと春がきた〜っと嬉しくなります。
4月の初めから5月中旬にかけて出回る小女子は、はじめは1cm位で、食べるのが可愛そうな位ですが、めきめきと成長し、春真っ盛りには4〜5cm前後になり、透き通るような体にちっちゃな黒点の目が妙に生々しくなってきますよ♪
浜では、生きたまま、さっと茹であげた釜揚げが一番といわれていますが、店頭に並んだものを同じように茹でてもいまいち美味しさが違います。
我が家では、先ず、柔らかな春ニラを合わせた小女子汁で春を満喫し、次は、小女子の成長具合やお値段とも相談しながら保存用のつくだ煮に加工します。豊漁だった一昨年は5〜6kgも作り、年を通していただきました。
熱々の炊きたてご飯にのせて♪ おにぎりの具にして♪ 炊き込みご飯にパンにパスタにサラダにと各方面で広く活躍してくれる頼もしいひと品です。
「つくだ煮って時間がかかって面倒くさい」と思っている 「あ・な・た!」
作り方はいたって簡単! 今年はチャレンジしてみませんか?
材料(作りやすい分量)
・生の小女子(いかなご) 200g ※つくだ煮になると約120g位・醤 油 54cc ※醤油、砂糖は好みで加減
・中ザラ砂糖 76g
・みりん 20cc
・生 姜 5g ※山椒や柚子こしょうでも美味!
作り方
1.小女子はざるに入れて丁寧に洗い、手早く水を切っておく。2.生姜は千切りにしておく。
3.鍋(なるべく厚手のもの)に醤油、中ザラ砂糖、みりん、生姜の千切りを
入れて蓋をして強火で沸騰させる。
煮汁が沸騰し、ザラ砂糖が溶けたら、小女子を2〜3回に分けて鍋に入れる。
※ この時、前に入れた小女子が白くなり、煮汁が沸騰している事を確認してから
次の小女子を入れる。
※ 小女子の身は柔らく、箸でかき混ぜると崩れてしまうので、へらなどで
静かに混ぜるか鍋ごと揺り動かす。
※ 火は強火で炊くので焦げ付かないように注意する。
4.再び沸騰してきたらアクを取る。
5.火力によって違いますが約20分位経って煮汁が少なくなってきたら鍋を
揺り動かして中火にする。
6.煮汁がおおよそ無くなったらザルなどに移し汁を切り、手早く冷ます。
からっと仕上げるポイント
※水揚げ後で切るだけ時間が経過しないものがいいが、どうしても手に入らないときは、ソフトに乾燥されたものを一度ぬるま湯で戻して使う。
その場合は、醤油の量を加減する。
※甘辛加減は好みで調節する。
※煮汁は熱いうちに手早く切る。
うちわなどで扇いで手早く冷ますとカラッと仕上がる。
※出来るだけ厚い鍋で炊く。
小女子の自己紹介・・見てね!
僕の本名は「イカナゴ」。稚魚は地方によってコウナゴ(小女子)シンコ(新子)って呼ばれてるんだ。大きくなるとメロウドっていう魚になるんだよ。水揚げされた僕たちは、釜の煮立ってる、醤油、砂糖、みりんや生姜の熱い中に放り込まれて、水分が無くなるまで煮込まれるんだ。
あまりの熱さに曲がってしまう奴もいて、形が曲がった釘に似ている事から「イカナゴのくぎ煮」と呼ばれているんだ。生まれは兵庫県の神戸市って知っていた?「意外と都会っ子」なんだぜ!!
僕たちは、昼は、みんなで海の表面を泳ぎ回って遊ぶので、夜は疲れて海底の砂布団にもぐって眠るんだ。宮城の浜の大人は卑怯なんだぜ。僕たちの習性を知っていて、夜、眠っているのに、漁船にランプを灯して、僕たちが「何だろうと」灯りを見に起きだした所を網ですくい獲るのさ。
でも、僕たちのために「子女子まつり」を開いてくれたり、「美味しい美味しい♪」「カルシュウムいっぱいで骨粗しょうの予防になるよ♪」って喜んでくれる人がいっぱいいるので、魚冥利に尽きるってもんだね!!
