2009年02月03日

食べ方いろいろ下仁田葱

下仁田葱
こだわり食材で至福のひとときを!!

突然、生粋の下仁田葱がやってきた。
今年初めてのサプライズ。
江戸時代から受け継がれてきた伝統栽培により、15ヶ月もかけて大切に育てられた王様葱。
一般市場には出回らない貴重な作物で、知る人ぞ知る高級品。

食いしん坊の私は早速、生のままでほんのわずか『パクリ』
説明文の通り『きゃはは…辛い(@_@)』
簡単調理をしてみれば…
『ぎゃははぁ〜♪し・あ・わ・せ\(~o~)/』

1本140円の葱は確かに高価だ。
けれど、140円で買える幸福感があるのなら、たくさんの人と共有したいと思うのである。

下仁田葱のお食事マフィン
甘さ控えめレシピゆえ、葱本来の旨味と風味が生きています。
通常お食事マフィンはたんぱく質系の旨味食材、例えばベーコンやサーモン・チーズなどを入れて味わい豊かに仕上げていますが、下仁田葱は味が濃く、旨味がぎっしり凝縮しているため、たんぱく質系の食材を入れなくとも十分美味しく、下仁田葱本来の味が引き立つように仕上げられています。
各地方、地産地消が推進されているの昨今、下仁田町馬山地区の『下仁田葱の会』によるご当地スウィーツを夢見て開発いたしました。

下仁田葱のお買い求めはこちら

材料(直径7.5cmのマフィン型9〜10個分)
resipi_090203-2.jpg ・下仁田ネギ        1本
・味噌(仙台味噌を使用)  大さじ1/2
・砂糖           大さじ1/2
・バター(塩不使用)    10g
・白ゴマ          大さじ2
・薄力粉          250g
・ベーキングパウダー    小さじ1
・グラニュー糖       40g
・バター(塩不使用)    120g
・全卵(L)         2個
・牛乳           150cc

準備
 *味噌と砂糖を充分に混ぜ合わせておく
 *下仁田ネギの青い部分5cmくらいを縦半分にしてから小口切りにし、
  トッピング用に取り分けておく
  それ以外は5cmくらいの長さに切り、繊維に沿って幅1cm弱の短冊切りにし
  バター10gで炒め、軽く焦げ目が付いたら混ぜ合わせた味噌と砂糖で味をつけ
  冷ましておく
 *ボウルにバター120gを入れ、室温で軟らかくしておく(マヨネーズ状だと
  作業が楽です)
 *卵は室温においておくこと(冷たいとバターが硬くなるので注意)
 *薄力粉とベーキングパウダーを合わせ2回振るっておく
 *型にグラシン紙かアルミカップを敷いておく
 *オーブンを180℃に予熱しておく

作り方
2007年7月3日にご紹介した玉ネギとベーコンのマフィンを参照しながら作っていきましょう。
 1.バターにグラニュー糖を3回に分けて加え、ホイッパーでその都度よく混ぜる
   (ここをていねいに)
 2.室温においた卵を良くほぐし、3回に分けて@のバターに加えよく混ぜ合わせる
 3.ゴムベラに換え、冷ましておいた下仁田ネギと、白ゴマの半量を加え全体を
   混ぜ合わせる
 4.粉類の1/3を加え、練らないようにボウルの底から返すように混ぜて行き、
   少し粉っぽさが残っているくらいで、牛乳の1/2を加え全体を混ぜる
 5.また粉類の1/3を加え混ぜ、牛乳の残りを加えて混ぜたら、最後に粉類を
   全て加え、粉っぽさがなくなるまで全体を混ぜ、周りを払って軽く混ぜたら
   生地の出来上がり
 6.生地をスプーンなどで型の7〜8分目まで入れ、刻んでおいたネギの青い部分と、
   残りの白ゴマをトッピングし、軽く押さえてなじませたら180℃のオーブンで
   20〜30分くらい様子を見ながら焼く
   トッピングのネギが焦げるので、予めアルミホイルでふんわり覆って焼き、
   最後にアルミホイルをはずして表面のネギに軽く焦げ目をつけるとよい
   軽く生地に焼き色がつくまで焼き、竹串を刺して何も付いてこなければOK
 7.焼きあがったら、軍手を2枚重ねて付け熱いうちに型からはずし、
   ケーキクーラーなどに乗せ粗熱を取る
 8.充分に冷めたら密閉容器やファスナー付きの保存袋などに入れ、冷蔵庫で
   2〜3日保存可能。なるべく美味しいうちに召し上がってください

 *何と言っても焼きたてが絶品です。是非熱々を召し上がってください!
 *冷蔵庫で保存したマフィンは、レンジで軽く温めると美味しくいただけます。
  (くれぐれも温めすぎにはご注意ください。水分が飛んで硬くなって
   しまいます!)
 *甘いものが苦手な方でも充分に美味しくいただけると思います。
  是非お試しくださいませ♪


手軽に美味しく頂く下仁田葱レシピ
@素焼き
resipi_090203-3.jpg  1.根と土の付いている表層を取り除き、きれいに水洗いします。
 2.青い葉の部分を付けた1本のまま、ガスグリル(魚焼きグリル)なら
   5〜10分程度、電気オーブングリルなら15分くらい焦げ目がしっかり
   付くくらい両面を焼きます。
 3.焼きあがったら火傷に気をつけて、食べやすい長さに切り揃え、器に
   盛り付けたら出来上がりです。
 ※シンプルに旨塩や醤油だけでも美味しく召し上がれますし、お好みで各種七味
  唐辛子や柚子胡椒を加えたマヨネーズなど、味のバリエーションは豊富です。
 ※1月17日にご紹介の柚子味噌との相性もバツグンです。

A葱スープ
resipi_090203-4.jpg 今回は、テレビ番組(はなまるマーケット)で紹介していた出し汁で、スープを作ってみました。
番組でも紹介していた通り、鰹の風味と鶏の旨味との相乗効果が葱の旨味を引き立て、シンプルな葱スープを極上スープに仕上げています。
材料(2人分)
・鰹節と鶏手羽だし汁  1.5カップ
・下仁田葱       適量
・酒          大さじ1杯
・旨塩         小さじ1/4
・醤油         大さじ1/2
・コショウ       適量

作り方
出し汁を温め、沸騰前に調味料を入れ、葱をはなして出来上がり。
※下仁田葱は、加熱により軟らかくなるのが早い葱です。
風味を失いやすいので、加熱しすぎにはご注意ください。
※ 水溶き片栗粉でとろみをつけたり、溶きたまごでボリュームUPしても美味しく召し上がれます。

〜鰹節と鶏手羽だし汁/作りやすい分量〜
 ・かつお節(厚削り)  60g
 ・鶏の手羽先      5本
 ・水          1.5リットル

準備
 @鶏の手羽先は、丁寧に水洗いする。
 A骨にそって隠し包丁を入れる。
 B霜降り程度に熱湯に入れて軽くボイルする。
作り方
 1.鍋に水と軽くボイルした鶏手羽先、かつお節を入れ、一度沸騰させたら
   極弱火にして30分煮出します。
 2.ザルなどで、軽く濾し、更にザルにキッチンペーパーを敷いて濾したら
   出来上がりです。

B葱シャブ&葱ラーメン
resipi_090203-5.jpg なんといっても火の通りの良い下仁田葱。
そして、部位によりそれぞれ全く違う味わいなので、その違いをシャブシャブで楽しんじゃいました(^_-)-☆
スープは、たまたまストックしてあった上記スープと同じもの。
下仁田葱を十分に味わったら残ったスープに葱とラーメンを入れて仕上げです。
スープに入れた下仁田葱によりわずかですが、とろみが出て、細めのちぢれ面に良くからみます。

材料(2〜3人分)
 ・下仁田葱       2本
 ・鰹節と鶏手羽だし汁  3カップ
 ・酒          大さじ2杯
 ・旨塩         小さじ1杯
 ・白醤油        大さじ2杯
 ・生ラーメン(細めのちぢれ面) 2束
 ・お好みでコショウ   適量

準備
 @葱は長さ5センチ程度のぶつ切りにし、たて半分に切って中央の黄色い芯の部分を
  取り出し、白い部分は更にたて半分に切りそろえ、青い葉の部分は、5mm厚みの
  斜めきりにする。
 Aスープは温め、調味しておく。
 Bしめのラーメンのために別鍋にお湯を沸かしておく。

食べ方
 1.ここで記載するまでもなく、沸騰した出し汁でシャブシャブして召し上がれ♪
 ※お好みで葱焼き同様の薬味やポン酢、ごまダレをかけたり、つけたりしても
  美味しく召し上がれますが、個人的には甘味噌(味噌2砂糖1の割合)をつけて
  食べるのが下仁田葱の風味が活かされていたように感じます。
 2.葱シャブを楽しんだら、沸かしておいたお湯で、ラーメンに軽く火を通し
   (芯が残っている程度)、ザルなどにあけて、手早く水分をきり、
   シャブシャブ鍋に入れると同時に葱の残りを入れ、麺をほぐしながら
   全体にスープをまじませてから、コショウをお好みで加えてお召し上がり
   ください。

向日葵ママの下仁田葱メニュー開発たより
resipi_090203-6.jpg 昨年11月みやぎの地産地消メニューでご紹介の『葱メニューで風邪予防(11月16日掲載)』は、おかげさまでたくさんの方にご覧頂く人気メニューとなりました。
立春を迎え、暦のうえでは春になろうとしている今日でもインフルエンザ警報が発令されている中、葱メニューで風邪予防の下方にある【向日葵ママのメニュー開発室たより】でご紹介の通り、非常に薬理効果の高い長葱は、まだまだ食卓に登場させたいものです。
特に下仁田葱は有効成分の硫化アリルや旨味成分が通常の葱の3倍も含まれる優等生。
良い素材だからこそシンプル調理!
手軽で簡単な調理方法を中心にご紹介いたしました。
こうして食材による感動を味わうと、おもちゃ箱をひっくりかえしたようにワクワク&ドキドキしながらおいしい食べ方が生まれてきます。
今回ご紹介した食べ方はほんの一例にしかすぎず、あぁしてみたい…
こうしてみたい…
と考えながら試作しているうちにあっという間になくなりそうでした(-_-;)
現在、追加でお送り頂き、様々な実験中です。
下仁田葱のシーズンもそろそろ終盤。
今年は、何とか2月一杯お買い求め頂けますので、是非下仁田葱の会の本物の味をお試しください。
(ご注文は、下方をご参照ください)

下仁田葱の会と下仁田葱
resipi_090203-7.jpg 下仁田葱の歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。
農作物のブランド化が進む今日までさまざまな改良がすすめられてきました。
この時期になると、わが町仙台でも高級スーパーに鎮座している姿を目にする事もしばしば。Web検索してみれば販売しているサイトも様々です。
市場を見渡せば、一見流通経路も確保されているように感じるのも確かです。ブランド化が確率(高価格化)すれば生産する農家の方も増え、消費量が増えれば生産の合理化も推進されるのが経済の基本でしょう。
ところが、農作物は合理化がすすむと『味』が落ちるのが世の常。 姿&形は真似できても『本来の味わい』は、真似できないということでしょう!
resipi_090203-8.jpg そこで、皇室献上につながった伝統の『下仁田葱』を守るため、品種・品質・販売価格の企画統一を図ったのが『下仁田葱の会』。選抜品種(優良系統)の種子を守り、伝統の栽培方法を守っています。
種まきから収獲まで15ヶ月もの間、生産者の愛情を一身に受けて育てられている葱は、市場に出回るほど大量に作れるはずもなく、本場物の本物が味わえるのは『下仁田葱の会』の『下仁田葱』のみ。
当然、スーパーに並ぶ下仁田ネギには上記マークはついていません。
緑の箱を目印に下仁田葱の会の下仁田葱とスーパーに並ぶ高価格の下仁田葱の味を比べてみてはいかがでしょうか。
◎下仁田葱の会についてはこちら
◎下仁田ファーム・小金沢農園ホームページはこちら 
◎お問合せ/Tel&Fax : 0274-82-3913
      Mail : hello@shimonitafarm.com

あとがき
resipi_090203-9.jpg 現在、食スペレシピは節分メニューに区切りをつけ、これからやってくるバレンタインデーメニューやおひな祭りメニューを掲載するために準備を整えていました。
その途中、1月21日突然のお申し出を下仁田ファーム・小金沢農園様より頂戴し、今回のメニューをご紹介する運びとなりました。 下仁田葱の販売期間が2月一杯という事もあり、掲載スケジュールやサイト内のレシピ構成に違和感を感じる方もいるかもしれません。
けれど、私達チーム・食スペメンバー全員が下仁田葱により、貴重なおいしい&幸せ体験を頂き、その感動を一人でも多くの方にお伝えしたいという共通の想いにより、それぞれ得意分野を持つメンバーが一丸となって実現したメニュー制作です。
今回ご紹介の調理及びレシピ制作、そしてWeb展開は以下の通りですので改めてご紹介いたします。

*下仁田葱のお食事マフィン:Dateねぇちゃんこと西舘友子
*葱焼き/柚子みそ:たんぽぽゆばぁばこと色川恭子
*記事作成及び構成&プロデュース:向日葵ママこと佐藤綾子
*Web展開及びキャラクターデザイン:すずめちゃんこと管野沙保里

佐藤 綾子



posted by 料理 レシピ at 10:00| レシピby佐藤綾子