2008年11月25日

クリスマスの食卓を彩るエスカベーシュ

エスカベーシュ
スペインの漁師料理が発祥のエスカベーシュ

 11月も下旬になると、どこからともなくクリスマスソングが流れてきて、ついつい鼻歌なんか歌っちゃう私・・・。いくつになってもクリスマスは、ワクワクやドキドキが詰まっていて、大好きなイベントの一つです。

 我が家では毎年恒例となっている「サンタさんのおやつ」は何にしよう?から始まって、ケーキやメニューをあれこれ考えるのがまた楽しいひと時ですが、いろいろ作りたいけど時間が無い!!と言う方にもピッタリの「エスカベーシュ」をご紹介します。

 スペインの漁師料理が発祥だと言われるエスカベーシュは、日本の南蛮漬けの由来の一つとも言われているお料理です。南蛮漬けと同じように作り置きができ、クリスマスパーティー当日に忙しい思いをしなくても済むのでとっても楽ですよ〜。

たっぷり使った玉ネギの血液サラサラ効果とワインビネガーのさっぱりした味わいは、パーティーに限らず脂っこいものが多いときのサイドメニューにもお勧めです。マリネ液には油を加えていないので、より一層さわやかな後味になっています。是非作ってみてくださいね♪

材料(4人分)
 ・生鮭      4切れ(生が無いときは極甘塩の鮭)
 ・玉ネギ(中位) 2個(皮を剥き上下を切り落として400g位)
 ・パプリカ(赤・黄・橙) 各1/4個(小さい物であれば1/2個)
 ・セロリ     15cm位(お好みで多少増やしてもOK)
 ・レモン     1/4〜1/2個(皮ごと使うので安心なものを選んでね)
 ・鮭の下味用塩・コショウ   適量
 ・揚げ油     適量(キャノーラなどのさらっと揚がるものがお勧め)

*マリネ液
 ・白ワインビネガー   200cc
 ・白ワイン       50cc
 ・水          50cc
 ・はちみつ       大さじ2
 ・塩          大さじ1と1/3
 ・コショウ       適量

 ・ディル        適量
 ・ピンクペッパー    適量

準備
 *マリネ液を作って冷ましておく
  白ワインと水を小鍋に入れ、軽く沸騰させてアルコール分を飛ばしたら
  火を止め、塩を加えよく溶かし、白ワインビネガー・はちみつ・コショウを
  加え混ぜて、漬け込み用の密閉容器に入れておく。

作り方
 1.玉ネギは皮を剥いて上下を切り落とし、縦半分に切ったら繊維に沿って
   スライスしておく
 2.パプリカは横半分に切り、5mm位の粗い千切りにしたら、軽く塩茹でし
   ザルにあげておく(甘みが引き出される程度でよい。甘みがなくなるので
   水に入て冷まさないこと!)
 3.セロリを洗ったら縦半分に切り、斜めにスライスして水に晒す
 4.レモンは防カビ剤などが使われていない物を選び、よく洗ってから
   縦に半分〜1/4に切り、くし形にスライスしておく
 5.鮭は一切れを3〜4切れの削ぎ切りにし、軽く塩・コショウをしたら
   (甘塩鮭の場合はコショウのみ)片栗粉と薄力粉を半々に混ぜてまぶし、
   余分な粉をはたいてから180℃の油で2〜3分火が通るまで揚げ、
   軽く油を切ったら熱いうちにマリネ液に漬けていく
 6.茹でたり晒した野菜は充分に水気を切り、玉ネギとレモンもボウルに入れ
   全体をよく混ぜたら、Dのマリネ液に入れ漬け込む
 7.お皿などで軽く重しをして、充分に冷めたら冷蔵庫で保存する
 8.作った次の日くらいの方が、味が馴染んで美味しい
 9.しんなりした野菜を先に盛り付け鮭をのせたら、ディルやピンクペッパーを
   散らして出来上がり

 *冷蔵庫で4〜5日は保存可能。今回のハーブはディルを使いましたが、
  イタリアンパセリ、フェンネルなどでも美味しいです。お好きな物で
  お試しください。(数種類組み合わせてもOKです!)

あとがき
2008年9月にご紹介したサンマの南蛮漬けの応用編とでも言ったらいいでしょうか?こちらは白ワインビネガーやハーブを使うことで、シャンパンやワインにもよく合う、風味豊かでお洒落な一品になっています。

塩分が多めに見えますが、野菜から水分が出ることを計算した分量となっていますので、せっかくですから、たっぷりの野菜で作ってみてくださいね。(私はこのしんなり漬かった野菜が食べたくて作ると言ってもいいくらい好きです。本当にさっぱりしていて美味しいですよ!)野菜が少ないときは塩分を控えめにして作ってください。

写真では、「ワインの為の一皿」として盛り付けましたが、レタスやルッコラ、水菜などお好みの野菜をたっぷり盛り付けて、マリネ液ごとトッピングすれば、ドレッシングいらずの簡単サラダの出来上がりです。揚げた鮭の旨みがいい具合に広がっていつの間にか野菜もたっぷり食べられますよ。こちらの食べ方も是非お試しくださいね♪

西舘 友子

posted by 料理 レシピ at 10:00| レシピby西舘友子