2008年10月14日

かぼちゃのクレーム・ブリュレ

かぼちゃのクレーム・ブリュレ
秋の深まりとともに楽しむトロトロのくちどけ

秋の深まりと共に、デザートも濃くのあるものが恋しくなってくるから不思議ですね。
初めて口にした瞬間から虜になってしまったクレーム・ブリュレはその代表でしょうか?
卵黄と生クリームが織り成すなめらかな舌触りと、キャラメリゼしたキャソナード(フランスの赤砂糖)のコントラストが絶妙で、あっという間に一皿平らげたことを思い出します。

クレーム・ブリュレは濃厚な味わいが信条ですが、メタボ世代としてはカロリーも気になるところ・・・。そこでカロテンたっぷりのかぼちゃを加えて栄養的にはもちろん、目でも満足できるように一工夫してみました。
表面のパリパリしたキャラメルが香ばしく、かぼちゃのクリームとの相性も絶妙!とろとろの口解けがたまらない一品になりました。

作り方も簡単ですので、ぜひおうちで作ってみてね。

材料(直径12cm位のオバール型ココットおよそ10個分)
 ・かぼちゃ(大きめの坊ちゃんかぼちゃ1/2位、皮以外で) 150g
 ・牛乳(かぼちゃ用)  100cc
 ・生クリーム      250cc
 ・牛乳         200cc
 ・グラニュー糖     60g
 ・卵黄(Lサイズ、およそ20gのもの)  4個
 ・バニラビーンズ           1本
 ・キャソナード(なければブラウンシュガー)  130〜150g

準備
*かぼちゃは皮を付けたまま放射状に切り、ペーパータオルを敷いた耐熱容器に入れ、ラップをして4〜5分加熱する。竹串を刺して硬いところが無ければそのまま粗熱を取り、温かいうちに皮を剥き、150gを量りマッシュしておく

作り方
 1.マッシュしたかぼちゃを裏ごしし、牛乳を少しずつ加え溶き伸ばしておく。
   冷蔵庫で保存のこと。
 2.卵黄にグラニュー糖を加え、ボウルの底にホイッパーを付けたまま
   前後に動かしレモンイエローになるまで充分にほぐしておく
 3.鍋に生クリームと牛乳を入れ、縦に切れ目を入れたバニラビーンズも
   加えたら火にかけ、沸騰直前まで温める(鍋の周囲が少し泡になってきたらOK。
   卵に加えていくので沸騰させないこと)
 4.AにBをお玉で一杯ずつ加え、その都度ホイッパーでゆっくり混ぜる。
   (あまり泡立たないように気をつけて!)
 5.目の細かいザルなどで漉したら、バニラビーンズをしごいて香りを付ける。
   そこに@を少しずつ加えて行き、全てが混ざったらラップをして常温で
   1時間休ませる。
 6.Dを軽く混ぜてからココットに1.5〜2cmの高さに流しいれ、100℃の
   オーブンで湯せんしながら30分位焼いていく。軍手を2枚重ねて手にはめ
   (指先まで動かせるので便利)ココットをもって軽く揺すってみて中心部が
   ダブダブ動かなければ焼き上がり。動くようなら更に5分位焼いて様子をみる
   (焼き過ぎにならないように注意)
   必ずしも全てが同時に焼きあがるわけではないので、焼けた物から取り出すこと
 7.焼きあがったらケーキクーラーなどに乗せ充分に冷ましたら、ラップや
   蓋のできる容器に入れ冷蔵庫で冷やしておく
 8.食べる直前にキャソナードを茶こしで大さじ一杯位振りかけ、
   充分に熱しておいた焼きゴテを当ててパリパリの飴状に焦がしていく。
   焼きゴテが無い場合はバーナーで同様に炙ってもよい。もしくは250℃に
   温めたオーブンで1分位表面がパリッとするまで焼く
 9.スプーンですくった時、黄色の濃淡が見える愛らしいお菓子になりました。
   出来たてを味わってくださいね。

 *キャラメリゼ(キャソナードを振りかけ、飴状になるよう焦がすこと)した
  直後が、何と言っても一番美味しい。時間が経つと飴が溶けてきて食感が
  悪くなるので、是非出来たてを味わってください。

クレーム・ブリュレの考案者
クレーム・ブリュレはフランス料理の巨匠「ポール・ボキューズ」氏が考案したとされるもので、キャラメリゼしたばかりのパリパリした食感とクリームの滑らかさが命のお菓子です。
それ以前に日本中でブームとなったティラミスに次ぐデザートとして、いろいろなレストランで取り入れられていたそうです。

時代と共にデザートも様変わりしていきますが、おうちで作るからこその美味しさに出会えることもたくさんあります。時には家族や友人の顔を思い浮かべながら、手作りしてみてはいかがでしょうか?

西舘 友子

posted by 料理 レシピ at 10:00| レシピby西舘友子