2008年09月30日

ハロウィンスウィーツ/パンプキンパイ

パンプキンパイ
2008年食スペハロウィンスウィーツでかぼちゃを皮ごと食べちゃおう!!

実りの秋を迎え、減退気味だった食欲もいつの間にか復活!という方も多いのではないでしょうか?葡萄やりんご、洋梨などのフルーツはもちろんのこと、栗、かぼちゃ、さつまいもなどスウィーツにピッタリの野菜やナッツ類がたくさん出回り、お菓子好きな人間としてはワクワク・ドキドキのシーズン到来です。

そんな中で手に入ったのは、近頃よく見かけるようになった「坊ちゃんかぼちゃ」です。小さくてかわいらしいので、ハロウィンまでキッチンに飾っておいてもいい感じ・・・。と思ったのですが、食欲にはかなわず「やっぱり食べちゃお〜!」ということで久しぶりにパイに仕上げてみました。

パイ生地を自分で仕込むのは大変なので、お手軽に冷凍のパイシートを使って作りましたが、そのかわりバニラビーンズたっぷりのカスタードクリームを手作りしてパイの中に詰めてみました。   クリームの上に皮付きのままレンジで加熱しただけの「かぼちゃ」を並べてキャラメルソースでアクセント。グリーンとイエローのコントラストが美しい!カスタードクリームとの相性も良く、なんだかお菓子にうるさくなった息子も「very good!」といいながら、一皿ぺろりと平らげました。やったぁ〜♪やっぱり喜んで食べてくれると嬉しいものですね。

秋の日の昼下がり、爽やかな風を感じながら手作りスウィーツでtea timeやハロウィンパーティーを楽しんでください。

材料(21cmタルト型1台分)
 ・パイシート(1枚が約100gの物)    2枚
 ・坊ちゃんかぼちゃ(やや大きめ)   1/2個(皮付きで250g前後あればOK)
 ・卵黄   1個
 ・生クリーム  100cc
 ・ラム酒(お好みで) 5〜10cc
 ・キャラメルソース(お好みで)  適量
  (作り方→かぼちゃのタルト参照
 ・打ち粉(強力粉) 適量

○カスタードクリーム(作りやすい分量/全てのクリームを使い切るわけではない)
 ・牛乳   250cc
 ・バニラビーンズ   1/2本
 ・卵黄(Lサイズ1個およそ20g)  3個(60g)
 ・グラニュー糖 50g
 ・薄力粉    15g
 ・コーンスターチ  15g
 ・バター  25g

準備
 *パイシートをバットなどに出して解凍しておく(重ねず解凍する)
 *カスタードクリーム用の薄力粉、コーンスターチは一緒にして2回振るっておく

作業手順
 1.パイシートを成形し冷蔵庫で1時間以上休ませる
 2.カスタードクリームを仕込み冷ましておく
 3.かぼちゃを加熱する
 4.パイシートを空焼きする
 5.カスタードクリームに泡立てた生クリームを加え、滑らかに混ぜ合わせ
   搾り出し袋に入れておく
 6.全てがしっかり冷めてから組み立てて行く

作り方
@パイ生地
 1.打ち粉をした台にパイシートを置き2枚重ねてから、4辺を麺棒で押さえて
   しっかり張り付け、パイシートの中央から奥に向かって伸ばし、次に中央から
   手前に伸ばす。(3〜4回繰り返す)
 2.次に90度回転させ、同様に伸ばしていく。裏も同様に伸ばす
 3.タルト型より3cm程大きめに伸ばしたら、生地にフォークで軽く空気穴をあけ
   底の抜けるタルト型に乗せ、側面がきれいに立ち上がるようにひだを寄せながら
   敷き詰めていく
 4.きれいに敷き詰めたら、余分な生地は外側に倒しておき、タルト型の上で
   麺棒を転がし、生地をカットしていく
   (余ったパイ生地は丸めずに平らに重ねて伸ばし、よく切れる包丁でカットし
    グラニュー糖を振りかけて焼いて食べると美味しい。残ったカスタード
    クリームをのせてもgood)
 5.乾燥しないようにラップやビニール袋で覆ってから、冷蔵庫で1時間休ませる。
 ※ここですぐ焼くと、焼き縮みが激しく、きれいに焼けないので面倒でも
  必ず休ませること!

A基本的なカスタードクリーム
 1.ボウルに卵黄を入れ、ホイッパーでよくほぐしグラニュー糖を加え更にほぐす。
   (手首は動かさず、肘を軸にして動かすとよい。ブランシールと言う。
    レモンイエローになるまでほぐすこと。泡立てるのとは違いなるべく
    空気を入れないこと。)
 2.@にふるった粉を一度に入れ、ホイッパーを立ててゆっくり混ぜる。
   (決して練らないこと!)
 3.厚手の鍋に牛乳とバニラ棒(半分に切り込みを入れておく)を入れ、
   軽く沸騰させ、その中からお玉で一つAのボウルに入れホイッパーで
   ゆっくりときのばし、更にもう一つ分入れときのばしたら、鍋にボウルの
   中身を一度に空ける。
 4.ゆっくりと全体を混ぜ、強めの中火にして焦げ付かないようにホイッパーで
   混ぜながら練っていく。あっという間に硬くなり始めるので、ここから
   少しだけ手早く混ぜる。沸騰したところで止めないで、更に練り続けると
   一瞬固くなった後、急に軟らかくなるのでそこで火を止める。
   ここでバターを加え50回くらいゆっくり混ぜて出来上がり。
 5.煮上がったらボウルにあけ、バニラビーンズをよくしごいて取り出し充分に
   香りをつける。氷水につけて時々かき混ぜながら熱を取る
   (冷たくなるまで氷水につけておく
 6.カスタードクリームは長期保存が利かないので、余ったら冷蔵庫で保管し
   次の日には使い切るようにする。
   (表面が乾かないように、ラップを張っておくと良い)

 *鍋の中心がポコポコ泡立つくらい、しっかりと煮ること
  (弱火だと粘りが出て口当たりが悪く、粉っぽさも残る)

Bかぼちゃ
resipi_080930-2.jpg 1.かぼちゃは横半分に切って種を取り半分だけ使う。放射状にスライスしたら元のドーム形に戻し、耐熱容器にキッチンペーパーを敷き、皮を上にしてレンジで4〜5分過熱する。竹串がすっと通るようになればOK。
 そのまま冷まし、冷めたら冷蔵庫で冷やしておく

Cパイ生地
 1.先に冷蔵庫から生地を出して室温に置いておく。その後オーブンを230℃に温め、
   オーブンペーパーを丸くカットし、型の側面がきれいに立ち上がるように
   放射状に切込みを入れてから生地の上に乗せ、更に重石を隅々まで乗せて
   生地が浮き上がらないようにする。
 2.230℃のオーブンで20分を目安に焼いていく。焼く温度が高い為、油断すると
   焦げてしまうので17〜18分位から様子を確認しながら焼いていくこと。
 3.焼きあがったら一度取り出し、重石をはずし(熱いので火傷しないように
   作業すること!)卵黄を刷毛で生地の内側全体に満遍なく塗って、230℃の
   オーブンで3〜4分乾燥させてから取り出し、型のままケーキクーラーなどに
   乗せ冷ましておく。

Dカスタードのダブルクリーム
 1.生クリームをボウルにあけ、氷水で冷やしながら8分立て(ホイッパーで
   持ち上げて、角がおじぎする位)にし、出来上がったカスタードクリームと
   合わせて行く。
   (ラム酒を加える場合は、生クリームを泡立てる時に加えること)
 2.カスタードが硬くなっているので、先にゴムベラなどで充分ほぐしておき、
   そこに泡立てた生クリームを少しずつ加え、全体を均一に混ぜていく。
 3.混ざったら搾り出し袋に入れ、バットなどにのせ冷蔵庫で冷やしておく。

E組み立て(食べる直前)
 1.焼きあがったパイ生地を型からはずし、搾り出し袋のクリームをパイ生地の
   中心部から渦巻き状にゆっくり絞っていく
 2.冷やしておいたかぼちゃは、皮の付いた方を円周側にして放射状に少しずつ
   重ねながら一周する。二周目は一周目と反対の向きに重ねていく。
   飾りに乗せた葉っぱは、サラダやコロッケで果肉だけを使った残りの皮を
   使用(分量外)。皮の周りにこそ栄養がたくさんありますので、是非捨てずに
   召し上がってくださいね。
 3.出来上がったら10〜12等分を目安にカットして、お好みでキャラメルソースを
   かけて召し上がれ!キャラメルソースが苦手な方は粉糖をかけてもおいしく
   召し上がれますのでお試しください。

 *おもてなしのデザートにもお勧めの逸品です。ちょっと作業工程は多めですが、
  頑張った甲斐のある美味しさですよ!!是非作って見てね♪

西舘 友子


posted by 料理 レシピ at 10:00| レシピby西舘友子