
受け継がれていく「おふくろの味」
秋風が吹く頃になると、温かい食べものが恋しくなりますよね。私にとっては子供の頃から食べ慣れている言わば「おふくろの味」でしょうか?
いつしか自分も母となり、「家族の健康は食事から」と常に思い続けているなかで、この「サンマのつみれ汁」は寒い季節に度々登場するお助けメニューの一つでもあります。
ちょっと風邪気味の時や、ぐっと冷え込んだ夜には長ネギをこれでもかと言うくらいたっぷり入れて、更にしょうがや七味を効かせると、体の芯から温まって食べ終わる頃には元気の出ている嬉しい汁物です。
我が家では、家族全員大好きなので、いつも倍の分量で作ってしまいます。ちょっと食べ過ぎの感もありますが、喜んで食べてくれるので、喜んで作っています♪
わざわざ出汁を取らなくても「秋刀魚」の旨みが充分に効いて、とても奥深い味わいです。是非お試しくださいね。
材料(4人分)
・サンマのすり身 150g〜180g位・塩 小さじ1/4
・みそ(つみれ用) 小さじ1
・しょうがのすりおろし(つみれ用) 小さじ1
・卵白 1個分
・豆腐 1/2丁
・長ネギ 1/2本
・日本酒 大さじ1
・みそ(お汁用) 大さじ1〜1.5
(仙台みそを使用。みその種類や塩分で調整してください)
・しょうが(天盛り用) 1片分
・お好みで七味唐辛子 適量
準備
*つみれ用のしょうがを細目のおろし金でおろしておく。*天盛り用のしょうがは薄くスライスし、極細の千切りにしておく。
*長ネギは青みの部分も彩りになるので、上半分を使い大き目の斜め切りにしておく。
作り方
1.サンマのすり身をすり鉢に入れ、塩を加えよくすり合わせ粘りを出したところに、しょうがのすりおろしとみそ小さじ1を加え、更に丁寧に
すりこ木ですり混ぜる。
(すり鉢ですりまぜると粘りが出て、口当たりが数段よくなります。
おうちでも料亭の味に近い味わいになりますよ!)
2.軟らかく仕上げるため、片栗粉ではなく卵白を加え、更にすり混ぜて
卵白の塊がないように丁寧に混ぜ込む。出来上がったつみれは、
手で形を作るのは難しいのでスプーンを2本使って成形すると良い。
3.鍋にお湯を沸かし(800〜1000cc)つみれを落としていく。
今回は小ぶりなつみれにしたかったのでシュガースプーンを使って成形。
4.つみれに火が通ったら日本酒を入れ、更にみそを溶き、豆腐1/2丁を
縦長に半分にしてから大きめに切って加える。沸騰する直前に長ネギを
加え軽くひと混ぜしたらできあがり
(みその風味が飛ぶのでくれぐれも沸騰させないこと!)
5.お椀に盛り付け、針しょうがを飾る。お好みで七味唐辛子を振りかけても
美味しい。
*お魚が苦手なお子さんでも、すり鉢で滑らかにすることで小骨も気にならず、
しょうがや味噌の効果で生臭みが消えて食べやすくなります。