2008年05月30日

“パパ”ありがとう〜父の日〜

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【感謝の表現】

シーン
○メンバー:パパ・ママ・長男(小学4年生)長女(小学2年生)
「おはよう!ママ」
ふだんは声をかけてもなかなか起きてくれない長男と長女が、今朝はとても早起き!!
パパが朝寝坊をしている間に、2人でランチを準備してびっくりさせる計画のようです。
「父の日」には、何を作ろうかとずいぶん前から考えていましたものね。
今日のママはお手伝い役♪
長男と長女が、我が家のシェフとして腕をふるいます。
感激屋さんのパパはきっと大喜びしてくれることでしょう。

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ランチメニュー
<食事>
 ・炊き込みカレーピラフ
   ・野菜のペイザンヌスープ
 ・ハンバーグステーキ
<デザート>
 ・グレープフルーツカップ
<飲み物>
 ・ビール 、レモネード

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【ハンバーグステーキ&野菜のペイザンヌスープ】

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【炊き込みカレーピラフ】             【グレープフルーツカップ】

食のことづて
1971年、『絵を見て作る子どもクッキング』(女子栄養大学出版部)を著した伯母は、あとがきに以下の文章を記しています。

大がかりなママゴト遊びのつもりで 女子栄養大学助教授 小林 トミ

食べ物に関心のある子どもに
 人は一生食べつづけなければなりません。なんの感激もなく、ただもくもくと食卓につくのも一生でしょうし、おいしい食べ物に生きる喜びを見い出すのも一生です。ぜいたくはいけませんが、子どものときから正しい味覚を育てたいものです。子どものときに養われた味覚は、一生消えることなく、あるときは味の郷愁となって心をなごませてくれます。

自主独立できる子どもに
 子どもたちが将来、どんな分野に進むにしても、じょうぶなからだは生涯の宝となるでしょう。いつでも健康でいられるためには、適正な食べ物を選ぶ能力を身につけさせておくことがたいせつです。料理の種類も多くを教える必要はありませんが、男の子でも、女の子でも、一定の年齢になったら、他人の手を借りなくても、とにかく1人でくらせる程度の基礎的な料理をしっかり覚えさせておけば、いつかかならず役立つことがあるはずです。

科学する子どもに
 子どもたちにとって料理は、教室内で習うほかの学科とまったく同じく、興味のある勉強の対象になります。したがって、料理をするのに重量、時間、温度をはかることになんの抵抗もありません。おとなから習慣のむだを省くことはなかなかむずかしいのですから、次代の台所を担う子どもたちに、おとなが実行するにしてはむずかしい“料理を科学する”心をみにつけさせたいと思います。子どもといっしょに実習中、おとなの思いもつかないところで、新鮮な着想にはっと驚かされることもたびたびです。これらの着想を生活の中に生かすように指導していきたいものです。しんぼうづよく見守ってください。
 子どもに料理をさせることに、いろいろと理想はあっても、しょせん相手は子どものすることですから、その行動はなかなかまどろこしく、忍耐のいることです。本人は大まじめのつもりでも、失敗もありましょう。1にしんぼう、2にしんぼう、大がかりなママゴト遊びをさせているくらいのつもりで、心あたたかく見守ってくださるようにお願いしてやみません。小さな若芽はいつかりっぱな木へと育つのですから・・・・・。
 
to miss N.satoh
“The chilled is a father of the man!!”

from T,kobayashi

20歳の学生だった私が受け取った本の扉には、こんなことわざが書かれていました。子供は成人の父「三つ子の魂百まで」という意味にあたるのでしょうか。
 女子栄養大学前学長、故、香川綾先生は1954年ハワイの桜祭りに招かれて料理学校を開きに訪れ、ハワイの子供たちが料理をする姿をご覧になりました。そして東京へ戻り、すぐに子共料理教室を作られたそうです。初期にはご指導をなさった綾先生に変わり、このクラスを担当したのが私の伯母でした。料理クラスは1年に10回、1回に平均2品の指導で続けられたとのことです。30回(3年間)通ったお子さんには修了証書が渡されました。現在「食育」は社会の注目を集めています。時代とともに変化する社会構造の中で「今の母親たちは・・・」と物事を捉える傾向もあります。しかし、私は食の教育は今にはじまったことではなく、連綿と受け継いでゆかなければならない大切なことと考えています。子供はもちろん、時にはパパも一緒にファミリークッキングを楽しむ休日を過ごしてはいかがでしょうか。そんな時に心にのこる「我が家」の味が生まれるのかもしれませんね。

制作者プロフィール
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posted by 料理 レシピ at 10:00| 歳時の食卓と料理