2008年04月07日

お花見(宵桜)

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「さくら〜♪ さくら〜♪♪」

シーン
○メンバー:両親・夫と私
 「蕾7日、咲いて7日、散って7日で、花20日」といわれる桜。
世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
                         在原業平
やどりして 春の山辺に寝たる夜は 夢のうちにも 花ぞちりける
                         紀貫之
古くから自然に親しみ生活してきた日本人にこよなく愛され、多くの詩歌にも詠まれている桜。
「今日の桜は見頃かしら?明日には散ってしまうのではないかしら?」と、お花見の期間をわくわく、そわそわと過ごす人も多いと思われます。
私の両親のお気に入りは、薄桃色の山桜の楚々とした風情。
サ(田の神)・クラ(蔵)の意味あいを持つサクラを田の神が宿る聖なる木、聖なる花とし、門松のように山からとってきた桜を飾る風習もあったそうです。
春の宵、紫紺の空に向かい山桜が浮かび上がる景色に思いを馳せつつ、今宵は、お花見メニューで夕食を楽しみます。

メニュー
 ・飯もの  桜おこわ
 ・汁もの  つくね団子のお吸いもの(薄くず仕立て)
 ・主菜   サーモンの南蛮漬け
 ・副菜   大根のさくら風味
 ・副々菜  よもぎ麩のお花見田楽
 ・果物   いちご・紅ほっぺ(石巻産)
 ・飲物   吟醸酒 桜花
 ・ソフトドリンク  ブロッサムティー

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【桜おこわ】                  【つくね団子の薄くず仕立て】
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【サーモンの南蛮漬け】           【大根の桜風味】
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【よもぎ麩のお花見田楽】          【苺/石巻産紅ほっぺ】

フードスタイリング/お花見弁当
resipi_080407-8.jpg お花見メニューと、我が家の常備菜を加えた丸重のお弁当を持ち、娘とそのフィアンセは花冷えも何のその、夜桜見物に出かけます。
一段目には、ひな祭り(茶巾ずし)の酢めしのレシピを参考にして作ったお花見ちらしを詰めました。
錦糸卵や桜海老、グリンピースの黄・、桃、若草色の色彩が春を感じさせてくれます。
最近のお弁当には、他の料理に味の移り香を防ぐ目的でカラフルなカップがたくさん使われているように思えてなりません。本当に必要な部分は別にして、素材の色どりと性質、調理法を工夫して、ひとつひとつを生かして、一緒に盛り込むのも楽しいですね。

制作風景
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『先生!!紀子先生のテーブルに着かせて頂いても良いですか?!』
『???』
判断に迷っている私の様子を伺いながら…
『どうぞ!どうぞ〜♪』
紀子先生が優しい微笑を浮かべ
『せっかくだから写真撮っておきましょうか!!』
おうちDinner担当の菅間君は紀子先生のお花見テーブルを独占して嬉しさを隠せない笑顔。
そして…
『嬉しいわよね〜♪』
『私のテーマは、各家庭の食卓を彩る事だから、自然にテーブルに座りたいって言葉にしてもらえた事がとてもありがたかったの』
テーブルは高価なお皿を並べるだけのものじゃなく、単なるディスプレイだけじゃなく、食卓に息づくものだからといい続けてきた紀子先生の想いが着実に伝わり始めている。
笑顔に向き合う人は常に笑顔である
改めて実感した2008年、やわらかな空気の中で進められたまさに春らしい撮影中の出来事だった。

〜 向日葵ママ撮影記 〜


制作者プロフィール
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posted by 料理 レシピ at 10:00| 歳時の食卓と料理