
お雛祭りのお菓子と言えば、思い浮かぶのはやはり菱餅でしょうか?このお菓子の謂れはいろいろあるようですが、今回は赤が魔よけ、白が清らかさと言う説だけをちゃっかりいだだいて苺たっぷりのかわいらしいショートケーキを作ってみました。
クリスマスにご紹介した「ブッシュ・ド・ノエル」のロールケーキ応用編として、バリエーションのひとつに加えていただけたら、また違った楽しさが味わえると思います。
今回はあえてシロップやリキュールを使わずに仕上げました。びっくりするほどシンプルですが苺と生クリームのコンビネーションが絶妙で、ワンホール丸々食べてしまえるくらい軽い美味しさです。もちろん甘さ控えめですよ〜。でもくれぐれも食べ過ぎにはご注意くださいませ♪
材料(4人分)
→ 「ブッシュ・ド・ノエル」のスポンジ生地参照☆お雛祭り当日は、お寿司の準備やご馳走作りで何かと忙しいので、スポンジ生地は前日に焼いておくといいですね!
苺ショートの材料
・苺(L)サイズ 1パック(300g)
・生クリーム(乳脂肪35%) 200cc
・グラニュー糖 10g
・スポンジ生地 30p×30pの正方形一枚
準備
*ボウル(直径20cmくらい)1・(直径18cmくらい)1・ホイッパー1・パレットナイフ(小さめ)1・ゴムベラ1
*苺は洗ってヘタを取り、1/3くらいを飾り分として取り分け、残りは3〜4oに
縦にスライスしておく(飾り分はパックの上にあった苺を使うと、色や形が良い)
作り方

2.ボウルの大きい方に氷水を入れ、その上に小さいボウルを重ね生クリームを入れ、グラニュー糖も加え冷やしながら泡立てて行く。
3.軽くとろみがついてきたら、全体を泡立てず使う部分だけを泡立て行く(サンドに使うクリームはホイッパーを持ち上げて角がおじぎする程度、仕上げに使うクリームはホイッパーから流れるくらいの硬さにする為)
4.スポンジの更紙が付いていた方を上にしてサンド用に泡立てた生クリームを、パレットナイフで5mmくらいの厚さに塗っていく
5.その上にスライスした苺を全体に満遍なく並べ、更に生クリームを
同様に塗っていく(苺を四方の切り口に向かって幅の広い方が見えるように
整然と並べると見た目がきれいです。)
6.Dの上にスポンジを重ね同様に苺と生クリームを塗り、4段重ねにする
(写真では菱餅の3色になぞらえて3段仕上げにしていますが、ご家庭では
無駄のないようにスポンジ生地は使い切りましょう!)
7.4段重なったら残りの生クリームを仕上げ用に泡立て、ケーキの中心から
四方に生クリームを流していく(ゴムベラで丁寧に払って全部流してね!)
8.取り分けておいた苺を飾り出来上がり。
9.よく切れるナイフをお湯で温め、布巾で水気をふきながら四等分にカットする。
*シンプル・イズ・ベストと言う言葉がぴったりの苺ショートです。
なんといっても苺の美味しい季節ならではのメニューですね。
スポンジ生地さえ焼いてあれば30分もかからずに完成しますので、
手軽に作れますよ。ぜひぜひトライしてくださいね!!
あとがき
子供の頃から「お雛祭り」はとても興味がありました。三姉妹だったにも関わらず残念ながらお雛様を買ってもらうことも無く、今のようにおじいちゃんおばあちゃんが孫の為にプレゼントしてくれるなんてことは、夢のまた夢だった時代でもあり、「大人になったら自分のお雛様を買おう!」と何度となく思ったものです。憧れだったお雛様なのですが、大人になってもなかなか踏ん切りがつかず、自分の為のお雛様を手に入れたのは、子供が大分大きくなってからでした。手のひらに乗るほどの小さなお雛様ですが、永年の夢と希望を叶えた時の喜びはたとえようがありませんでした。それ以来お雛様を飾るたびに幸せな気持ちになり、「お雛祭り」はもちろんのこと、ゆっくり訪れる宮城の春を満喫したくなるから不思議です。